犬の症状から病気を調べる（行動を見る）

犬の行動におかしなところがあれば、それは何らかの病気の可能性あります。

ここでは犬の行動の変化から、病気を推測する情報をまとめました。

該当する質問事項を参考にして、病名を推測します。

ただし、あくまでその後応急処置をするための目安ですので、

必ず獣医師に診察してもらいしょう。

• いびきをかく
• 食欲に異常がある
• 食後に突然苦しみだした
• 水をたくさん飲む
• 歩き方がおかしい
• ものによくぶつかる
• おしりを地面にこすりつける
• 散歩中に突然歩かなくなった
• 散歩中に草を食べたがる
• 寝てばかりいるようになった
• 耳をきにしている、かいている
• 犬が倒れている
• 自分のしっぽを追いかける

いびきをかく

舌が青紫色で、ガチョウのような咳をしますか？

気管虚脱の可能性があります。

 

舌が青紫色で、鼻血や膿性の鼻汁が出たり、顔が腫れていますか？

副鼻腔炎や鼻の腫瘍の可能性があります。

食欲に異常がある

異常なほどの食欲なのに痩せてきていますか？

慢性の消化器系疾患、寄生虫症、糖尿病の可能性があります。

 

異常な食欲で、太ったりむくんできていますか？

クッシング症候群、甲状腺機能低下症の可能性があります。

 

食欲が急に落ちましたか？

何んらかの病気の可能性があるため、獣医師に診察してもらいましょう。

 

異常な食欲があるが、ほかに異常はない

しばらく経過をみて、嘔吐や発熱、食欲が収まらなければ、

獣医師に診察してもらいましょう。

食後に突然苦しみだした

食後に急に体を動かし、吐きたいのに吐けない様子ですか？

胃拡張、胃捻転の可能性があります。

 

食後数時間たっているのに、吐瀉物に未消化の食べ物が残っていますか？

誤飲による通過障害を起こしている可能性あります。

獣医師に診察してもらいましょう。

 

該当する項目がありませんでしたか？

急性胃炎、胃潰瘍、誤飲による胃穿孔の可能性があります。

水をたくさん飲む

異常なほどの食欲なのに痩せてきていますか？

痩せてきた→糖尿病、甲状腺機能亢進症の可能性があります。

変わらないもしくは肥満→クッシング症候群の可能性があります。

 

食欲不振で痩せてきていますか？

腎不全の可能性があります。

 

食欲不振で、未避妊のメス犬ですか？

はい→子宮蓄膿症の可能性があります。

いいえ→尿崩症の可能性があります。

歩き方がおかしい

高齢犬で散歩中に狭いところに入って出てこれなくなったりしますか？

痴呆症の可能性があります。

 

高齢犬でフィラリア症の予防はしていますか？

はい→僧帽弁閉鎖不全症、変形性脊椎症の可能性があります。

いいえ→フィラリア症の可能性があります。

 

足の形が変形しているようにみえますか？

骨肉腫、四肢の腫瘍の可能性があります。

 

激しい運動を嫌がり、後ろ脚をスキップしたりしていますか？

膝蓋骨脱臼の可能性があります。

 

激しい運動を嫌がり、急に立ち止まったりしますか？

骨肉腫、四肢の腫瘍の可能性があります。

 

足を一本だけ持ち上げるように歩きますか？

骨折、股関節脱臼、前十字靱帯断裂の可能性があります。

 

動きに麻痺が出ていますか？

椎間板ヘルニアの可能性があります。

 

生後５～１０か月の大型犬で、腰を左右に振ったり、後脚を揃えて跳ねるように歩きますか？

股関節形成不全の可能性があります。

ものによくぶつかる

最近性格の変化が見れれ、痛みや痙攣、発作がみられますか？

脳腫瘍の可能性があります。

 

瞳の部分が白く濁っていますか？

白内障、角膜疾患やブドウ膜炎の可能性があります。

 

瞳の部分が緑や赤、灰色、ブルーになっていますか？

緑内障の可能性があります。

 

該当する項目がありませんでしたか？

網膜委縮や網膜剥離、眼内出血の可能性があります。

おしりを地面にこすりつける

肛門の周囲にグリグリしたものがあり、排便が困難になっていますか？

肛門の腫瘍または直腸内の腫瘍の可能性があります。

 

肛門の周囲にグリグリしたものがあるが、排便は可能ですか？

肛門周囲腺腫の可能性があります。

 

肛門の周囲に湿疹や炎症がありますか？

肛門周囲炎の可能性があります。

 

肛門両側の肛門嚢から悪臭がしていますか？

肛門嚢炎、皮膚炎の可能性があります。

 

上記の症状がなく、下痢をしていますか？

脱肛、肛門周囲炎の可能性があります。

 

該当する項目がありませんでしたか？

条虫症（瓜実条虫）の可能性があります。

散歩中に突然歩かなくなった

暑い季節でぐったりしていますか？

日射病、熱中症の可能性があります。

 

季節に関わらず、呼吸が苦しそうですか？

心臓病の可能性があります。

散歩中に草を食べたがる

激しく嘔吐または下痢をしていますか？

誤飲による中毒の可能性があります。

 

毎日草を食べたり、嘔吐したりしていますか？

胃炎の可能性があります。

寝てばかりいるようになった

食欲不振で、脱毛や皮膚の炎症が見られますか？

甲状腺機能低下症の可能性があります。

 

食欲不振なのに、体重が減らず水飲や尿の量が増えましたか？

腎盂腎炎、腎不全、糖尿病、子宮蓄膿症の可能性があります。

 

食欲不振で、嘔吐や下痢をしていますか？

胃腸疾患、肝疾患、膵炎の可能性があります。

 

単純に食欲不振のみですか？

心臓疾患、腫瘍の可能性があります。

 

肢に痛みがある様子で動きたがらないですか？

腰、脊椎疾患など関節炎の可能性があります。

耳を気にしている、かいている

耳が急に膨れてきて、触るとパンパンに腫れていますか？

耳の血腫の可能性があります。

 

ひんぱんに頭を振っていますか？

外耳炎の可能性があります。

 

頭を傾けた側に倒れることがありますか？

突発性前提症候群、脳腫瘍、水頭症の可能性があります。

犬が倒れている

意識がなくぐったりしていますか？

はい→感電の可能性があります。

いいえ→やけど、出血、骨折の可能性があります。

自分のしっぽを追いかける

高齢犬で夜中から明け方にかけて歩き回ることが多いですか？

老化や痴呆症の可能性があります。

 

１～６歳の成犬で十分に遊んであげていますか？

はい→脳腫瘍の可能性があります。

いいえ→ストレスによる異常行動です。遊んだり環境を整えてストレスを軽減してあげましょう。

 

１歳未満ですか？

水頭症の可能性もあります