犬の『ホルモン』の病気と予防、応急処置方法まとめ

糖尿病

症状

初期は多飲多尿、沢山食べているのに痩せているなどが見られます。

進行すると虚脱(ぐったりした状態)や脱水、嘔吐、白内障、腎不全など

引き起こします。

原因

膵臓から出るインスリンというホルモンが不足して、

血糖値をさげることができない状態です。

インスリンが分泌されない「依存型」と、肥満により働きが低下する「非依存型」の

2種類があります。

遺伝性や肥満、妊娠、腫瘍、ウイルス感染などが原因です。

ダックスフンド、ビーグル、ミニチュアシュナウザーなど小型犬に多く、

7~9歳、メスの高齢犬が特に多くなります。

治療・応急処置・予防方法

日頃から食事バランスと適度な運動をすることで肥満予防します。

治療はインスリン注射による生涯治療になります。

食事療法による血糖値管理も重要になります。

 

甲状腺機能低下症

症状

老化現象に似た症状がでます。

  • 身体の一部、全体的な脱毛(しっぽの脱皮)
  • 毛ヅヤが悪く、毛が伸びるのが遅い
  • 炎症やかゆみがある
  • 外耳炎をよく起こす
  • 色素沈着がある
  • 低体温や脈拍が遅いなどがあります。
  • 顔面に水ぶくれ

場合によっては皮膚が厚くなって、脂漏症をともなうこともあります。

原因

甲状腺ホルモンの機能低下が原因です。

4~10歳の中年期の中型犬や大型犬に多い病気です。

治療・応急処置・予防方法

甲状腺ホルモンを投与して治療をおこなっていきます。

 

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

症状

食欲増加や多飲多尿、かゆみのない左右対称の脱毛、

腹部の張り、皮膚が薄くなり血管が見えやすくなります。

放っておくと死亡する可能性がある病気です。

原因

副腎皮質から分泌されるホルモンが過剰なためにおこります。

自然発生と、薬物を過剰に投与しておこる医原性が要因です。

自然発生の場合、下垂体異常や副腎の腫瘍化の場合もあります。

主に8歳前後の小型犬に多い病気です。

治療・応急処置・予防方法

医原性なら薬を抑えることで治療をおこないますが、

自然性の場合、ホルモン分泌を抑える薬物療法や腫瘍摘出手術をします。

 

アジソン病(副腎皮質機能低下症)

症状

食欲不振、体重減少、周期的な嘔吐や下痢、低血圧、貧血、

脱水症状、衰弱などが見られます。

初期は症状が良くなったり悪くなったりするのが特徴で、

ストレスがかかった時などに発症しやすくなります。

進行すると激しい症状が表れるようになります。

原因

副腎皮質から分泌されるホルモンが減少しているためにおこります。

副腎自体が異常である「原発性」と、

下垂体、視床下部の腫瘍、損傷炎症による「2次性」があります。

原発性の場合、生後2か月から9歳までのメスに多い病気です。

治療・応急処置・予防方法

衰弱した状態では手遅れになるケースがおおいため、

初期症状が見られたら、すぐに病院にいきましょう。

主にホルモン投与による治療になります。

 

 



スポンサー広告

このページの先頭へ