犬の『伝染病と感染性』の病気と予防、応急処置方法まとめ

 

狂犬病

症状

100%致死の病気です。

狂犬病の潜伏期間は2~6週間ですぐには症状がでません。

初期段階では、発熱や食欲不振、暗いところに隠れるなどします。

進行すると、よだれをだらだら流す、性格が凶暴になる、噛みつく、

周囲の物音に過敏に、恐水症や筋肉麻痺をおこします。

最終的には、昏睡状態から死亡します。

原因

ウイルス感染が原因でおこります。

人畜共通の感染のため、人間にも猛威を振るう病気です。

治療・応急処置・予防方法

狂犬病の予防注射が国で義務づけられています。

詳しくは、犬の予防接種をしようをご参照ください。

発症した場合、治療ではなく安楽死の選択になります。

 

ジステンバー

症状

ウイルス感染から4~7日までは風邪によく似た症状をおこします。

発熱、食欲不振や元気消失といったものです。

さらに2~3日後に熱が下がるため、治ったかに見えますが、

そこから第二次感染期へ移行します。

全身に症状が現れ、発熱、食欲不振と体重減少、脱水症状、

チアノーゼ、目やに、膿性の鼻汁、咳やくしゃみ、嘔吐、下痢などです。

最終段階では、けいれん、同じ場所をグルグル回る旋回運動、

てんかん発作などの神経症が現れます。

原因

ジステンバーウイルスに感染したことが原因です。

特に生後1歳未満の子犬に多い病気で、他の犬に空気感染もします。

治療・応急処置・予防方法

混合ワクチン接種で予防することができます。

詳しくは、犬の予防接種をしようをご参照ください。

発症した場合、対症療法となり、

2次感染を防止するための抗菌剤や抗生物質などが処方されます。

 

パルボウイルス感染症

症状

感染後3~4日目で元気消失、衰弱、嘔吐、下痢がみられます。

進行すると、まったく食欲がなくなり発熱します。

下痢や嘔吐が続いている場合は死亡することが多いです。

また、子犬の場合、過急性感染があり、1日で死亡することもあります。

また生後8週間未満で感染すると、心臓にウイルスが感染し、

心筋炎という心臓病になる可能性もあります。

原因

パルボウイルスに感染したことが原因です。

非常に感染力の強いウイルスで、子犬が感染した場合は死亡率が高いです。

血液や糞便に含まれており、アルコールやクレゾールでも死滅せず、

熱にも耐性があります。

治療・応急処置・予防方法

混合ワクチン接種で予防することができます。

詳しくは、犬の予防接種をしようをご参照ください。

発症した場合、進行段階で治療が変わります。

軽度の場合は、発症後1~2日で自然回復しますが、

中度の場合、輸液療法、抗生物質療法、

免疫力を高めるインターフェロン療法などをおこないます。

 

ケンネルコーフ

症状

「コホっ!コホっ」と喉につかえたような咳をするのが特徴です。

運動や興奮時に痰がからんだような咳をします。

原因

単一のウイルスではなく、いくつものウイルスや細菌が飛沫感染したことが原因です。

治療・応急処置・予防方法

ウイルス性が原因のものは、混合ワクチン接種で予防することができます。

詳しくは、犬の予防接種をしようをご参照ください。

細菌性が原因の場合、抗生物質や咳止め、

去痰剤などの気管支炎治療をします。

ウイルス性は抗生物質が効かないため、補助療法をおこないます。

 

風邪

症状

くしゃみや鼻水、咳など人間と同じ症状がでます。

ほかの病気の初期症状の可能性もあります。

原因

感染の場合、人間のかぜウイルスに感染することはなく、

ほとんどがケンネルコーフやジステンバーウイルスのものです。

治療・応急処置・予防方法

ジステンバーの予防接種が重要になります。

詳しくは、犬の予防接種をしようをご参照ください。

症状が出たら、無理な運動を避け、あたたくして病院へいきましょう。

 

リンパ腺炎

症状

下あごや腋の下、内股などの一部のリンパ節の膨大や肥大がおこります。

また発熱もおこします。

原因

細菌やウイルスがリンパ腺に入り込んで起こす炎症の総称です。

ダニに噛まれたり、疥癬(かいせん)からこの症状をおこすこともあります。

治療・応急処置・予防方法

他の病気が原因で発症しているこも考えられます。

症状が見られたら至急病院へいきましょう。

 



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