失敗しない子犬のポメラニアンの選び方8個のポイント

ポメラニアンを飼うとなった場合、

それは長い間付き添うことになる家族になるということです。

だからこそ後悔のない、しっかりとした子犬を選びたいものです。

 

とはいえ、どういう基準で選べば良いのか、

特に初めての場合だと迷ってしまいます。

あの子もこの子もみんな可愛くて選べない!という経験は誰でもしていると思います。

そこで、ここでは子犬選びのポイントをまとめてみました。

ポメラニアンは仲良し

大事なのは容姿でなく、心身が健康かどうか

最近ではインターネットでも買うことができるようになり、

容姿で判断する機会も増えてきました。

ペットショップなどでも、「あの子カワイイ!」と、

容姿に惚れて買うことも多いと思いますが、

是非その前に心身が健康かチェックすることをおススメします。

 

「自分と思っている性格と違っていた」

「飼ったらすぐに病気になった」などのトラブルを避けるためでもあります。

事前にその子犬の性質を理解したうえで買うことが、

素敵なポメラニアンに出会うポイントです。

 

それでは、容姿から心身の状態をみるための、

8個のポイントをご紹介します。

 

①耳のバランスをみる

左右のバランスがよく、内側は薄いピンク色だと良いです。

耳あかで汚れている、耳の中がくさい、耳をよくかく、

しきりに床に耳を押し当てているのはよくありません。

 

子犬の選び方1

 

②目でみる健全性

目は心の窓というように、その子の心の健全性をみることができます。

キラキラとイキイキと輝いている目をしているかどうか。

目の色が濁っていたり、目やにで汚れていなか。

また白目をむくこは臆病な可能性があるため、避けた方が良いです。

 

③鼻のうるおいをみる

適度に湿っていて、ツヤツヤしているかどうか見ます。

鼻水が出ている、逆に乾いてかさかさしている、

呼吸するたびに音がする場合は要注意です。

 

④口の色合いをみる

歯茎も下もピンク色かみます。

異常な赤身や口臭がある場合は、健康に問題がある可能性があります。

また同時に歯の並びも異常でないかみましょう。

 

⑤毛の質をみる

フケや汚れがなく、はじけるような肌とふんわりした毛づやであることを見ます。

皮膚にベタつきやかさかさを感じる場合は、

アレルギー性の皮膚疾患の可能性があります。

Pomeranian in a studio

⑥足どりの軽やかさをみる

元気な足どりではずむように駆けているかみます。

歩き方のバランスがおかしい、歩きたがらない子犬は様子見が必要です。

 

ポメラニアンは仲良し

 

⑦お尻の清潔さをみる

肛門のまわりがきれいかどうか見ます。

便で汚れていたり、べとべとしていたら下痢をしている証拠。

感染症や内臓の病気による下痢の可能性があります。

 

⑧しっぽをみる

しっぽを元気に振りながら寄ってくるかどうかみます。

しっぽを後ろ足の間に下げていたり、ビンと立てたまま不動なのは

性格の確認をしたほうがよいでしょう。

 

子犬の選び方3

 

オス犬かメス犬か?

これに関しては好みの問題といえます。

オス犬は一般的に忠実で被毛の質が良いとされ、

メス犬は愛情深く清潔であるといわれています。

 

しかし大事なのはその子と自分が相性が良いかだと思います。

長く付き合うからこそ、愛せる性格が良いでしょう。

 

犬の性格に関しては自分の判断

病気はできる限りチェックポイントを駆使して避けた方が良いですが、

性格に関しては好みの問題だと思います。

 

ポメラニアンは明朗で快活、ポジティブで自信あふれる気質が

スタンダードとされています。

しかし中にはおとなしいタイプの子いますので、

そこはよく自分の性格も考えたうえで選ぶとよいと思います。

別記事で性格を見極めるテストをまとめますので、

そちらをご参考に、最良のポメラニアンを見つけてあげてください。

 

ポメと人間

 

先天性異常・感染症の病気の種類や症状

最後に子犬に特に多い先天性の病気や感染症についてまとめます。

もし飼おうとしている子犬に以下の症状が見られるようなら要注意です。

水頭症

症状

物覚えが極端に悪くなる。その場で旋回する。

突然攻撃的な態度を見せるなどです。

原因

先天性と後天性がありますが、

先天性の場合遺伝もしくはお腹の中にいるときの感染により発症します。

この水頭症は、頭の中に脳脊髄液と言う水が溜まる病気で、

溜まり続けた水が脳を圧迫し神経に障害が起こります。

治療・応急処置・予防方法

予防することは難しく、早期発見早期治療が必要です。

 

動脈管開存症

症状

動脈管とは母犬のお腹にいるときだけに、

必要な大動脈と肺動脈を繋ぐ血管のことを言います。

通常は生後2~3日で閉じる動脈管が、開いて残ってしまう先天性の病気です。

動脈管が開いたままの状態が続くと血液の流れに異常をきたし、

心臓に負担が掛かることになります。

症状としては、貧血や呼吸困難、運動能力の低下で心不全になります。

原因

先天的な動脈管の異常が原因です。

遺伝子がどのように関わっているのかは、未だに解明されていません。

治療・応急処置・予防方法

重度の場合は、生後1~2カ月で症状がでて、命にかかわることもあります。

基本的に早めに症状を見つけて、手術をすることで治療ができます。
 

膝蓋骨脱臼

症状

先天性の場合、生後歩けるようになった時には後ろ足に異常が見られます。

両足が脱臼すれば歩行困難になります。

また何度も脱臼を繰り返していると、足が湾曲してきます。

原因

先天性の場合と後天性の場合があります。

先天性の場合、生まれた時から膝の周りの筋肉に異常があったり、

骨の形成に異常な場合があります。

この先天性な異常の為、年齢と共に脱臼を引き起こしやすくなります。

治療・応急処置・予防方法

膝蓋骨脱臼は、膝関節の溝が浅く上手く関節がはまらない場合のために起こる症状で、

溝を深くする手術を受けることで完治できます。

悪化させないためには、フローリングなどで足を滑らせないようにしましょう。

また足に負担を掛けないように、段差などで上り下りは避けるようにしましょう。

悪化させないためには、膝関節の周りに筋肉をつけて膝を丈夫にします。

適度な運動で膝蓋骨脱臼を予防しましょう。

 

白内障

症状

老犬になると水晶体が濁り目が白くなる白内障ですが、

ポメラニアンの場合先天性が多く、進行性網膜萎縮による白内障にかかります。

原因

加齢によるものが多く、先天性の場合や糖尿病も原因のひとつです。

治療・応急処置・予防方法

早期発見ができれば、進行を遅らせる目薬による治療が行われます。

進行が進んだ場合手術が必要となります。

手術費用の相場は、片目で30~40万円で費用が高額になります。

完璧な予防方法はありませんが、最も効果的なのは早期発見です。
 

ホルモン性脱毛症

症状

毛がまとまって抜ける。黒斑病と言われる皮膚が黒化する。

脱毛の場所はホルモンの種類により変わります。

原因

ホルモンを作る酵素が先天的に掛けていることが原因です。

治療・応急処置・予防方法

ホルモン治療で、ホルモン剤を投与する。

しかしながら長期間の投与は副作用を起こす恐れがあるため、医師との相談が必要です。
 

ジステンパーィルス

症状

食欲不振や嘔吐・下痢をします。また微熱が続き元気がなくなります。

呼吸器が感染で侵されると、くしゃみや鼻水がでることもありますが、

放置していると、脳にまでジステンパーウィルスが感染し、

てんかんのような症状がでます。

原因

ジステンパーウィルスが鼻や口から感染します。

ジステンパーにかかっている犬に触れたり、

くしゃみの飛沫を吸っても感染します。

治療・応急処置・予防方法

子犬時には年に2回の予防接種とその後は年1回の予防接種で予防できます。

治療は治療薬の投与となります。

 

パルポウィルス

症状

腸炎型と心筋型の2つの型があり、腸炎型は激しい嘔吐と下痢が続き、

血便や脱水症状になります。

また心筋型は突然悲鳴を上げたり呼吸困難が起こり、

発症から30分以内で命を落とすこともあります。

原因

パルボウィルスに感染した犬の便や嘔吐物に触れることで感染します。

治療・応急処置・予防方法

感染した犬は直ちに隔離状態にします。輸血に酸素吸入などを行い、

犬の耐力を回復させる治療となります。予防方法は予防接種しかありません。

犬の感染症の多くはウィルスによる感染です。

多くのウィルスの感染経路は犬の糞からの感染のため、

散歩のときなどは充分注意が必要です。

特に何でも口に入れる子犬期は要注意です。

これらの感染症はすべて予防接種などのワクチンを接種することで、

感染を防ぐことができます。
 

フィラリア症

症状

心臓に負担がかかり、寄生すると軽い咳が出ます。

徐々に心臓肥大や肝硬変となり、やせ細り命を落とすことになります。

原因

蚊を媒体として寄生します。

フィラリアと言う寄生虫が感染することによりフィラリア症になります。

治療・応急処置・予防方法

フィラリア症予防の投薬をすることにより予防できます。

投薬は体内に寄生するフィラリアの卵を死滅させる内服液です。

蚊の活動時期に続けて内服します。

 



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