犬の何でもかじる行動を直すしつけとは?

「うちの犬が家にあるものを何でもかじるので困っているんです」

そういった声を飼い主さんから聞くことがあります。

確かに何でもかじる行動は飼い主さんを悩ませてしまいます。

家や家具がぼろぼろになってしまうし、愛犬の誤飲も心配です。

 

どうして犬が何でもかじるようになってしまったのか、

その理由と直すためのしつけをまとめてみました。

ポメラニアンおもちゃをかじる

かじる行動は犬の自然の習性であり悪い事ではない

まずしつけをする前に飼い主さんが前提として理解しなければならないことがあります。

それは犬はかじることで物事を確認し、学習する生き物であり、

何でもかじるのは「あたり前」なのです。

犬の社会においては自然な行動なため、

ワンちゃんは悪いことをしていると思っていません。

 

よく、「置いていった腹いせに」という飼い主さんがいますが、

犬にとって自然な行動のため、腹いせとかではありません。

飼い主さんを困らせようとしているわけではないのです。

 

何もしつけなければ人間社会のマナーと不一致になるのは当然

かじるほかに、吠える、噛む、動くものを追う、掘る、前足でひっかく、

威嚇する、好きなものを噛んで離さないといった行動も、

すべて犬にとっては自然の行動なのです。

しかし、これらの行動は人間社会では問題行動になります。

 

家の「愛犬は問題の多い犬なんだ」と思ってしまう人が多いですが、

何も教えてこなければ、当然そうなります。

そのため、我々飼い主さんが「正しいしつけ」をしていかなければならないのです。

 

家のすべてがおもちゃであると肝に銘じよう

ワンちゃんにとって当然ながら「インテリア」という概念はありません。

家にあるものはすべておもちゃの対象になります。

そのため、当初は噛んで良いもの悪いものの区別はつきません。

だから、飼い主さんが子犬の時期から区別を教える必要があります。

 

本来大事なのは子犬を向かいいれた時から、この区別を教え始めることです。

しかし、始めは自由にさせていたのに、

段々と叱るようになっていく飼い主さんが多いようです。

これでは、ワンちゃんはなぜ叱られているのかわからず、

ストレスがかかり余計に問題行動を起こすようになります。

 

叱るだけでなく、褒めるを沢山取り入れる

噛んではいけないものを噛んでいると、

感情をあらわにして叱責してしまうことが多いのではないでしょうか。

しかし、犬は基本的に褒められることで学習していく生き物です。

飼い主さんに喜んでもらうのは犬の幸せの一つですから、

このことを上手に活かしていきましょう。

 

犬用のガムやおもちゃなどを床にばらまいておきます。

もし、それらを噛んだらすかさず褒めてあげましょう。

逆に、噛んではいけないものを噛んだら、

一言低い声で「イケナイ!」と叱り、代わりに噛んでもよいおもちゃを与えます。

そしてそれを噛んだら褒めてあげましょう。

これらを余計なものをかじらなくなるまで、じっくりと教えていきます。

 

決して短気を起こして、体罰や怒涛の嵐、長時間の叱りはしないでください。

これらは犬にとって何の学習にもならないどころか、

飼い主さんに恐怖を覚えるようになり、情緒不安定や病気の引き金になりかねません。

 

危険なものは床や手の届くところにおかないこと

もうひとつ大切なのは、

誤飲されては困る物や食べ物は犬の手の届くところに置かないことです。

人間の赤ちゃんと同様に、しっかりと気を付けなければいけません。

特に小型犬の場合は、中毒を起こす誤飲量は少ないですから、注意しましょう。

 

日頃から愛犬のストレス解消に努める

問題行動の要因のひとつに犬のストレスもあります。

運動不足や愛情不足などはその代表例です。

かじりクセを無くすためにも、散歩に連れていったり、室内でもしっかり遊ぶ時間をとる、

愛犬と接する時間をちゃんと取ってあげるなど、

コミュニケーションの機会を取ることも、

問題行動を少なくしていく大切なことです。

 



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