ポメラニアンがお留守番できるようになるには?

いつでも愛犬と一緒にいることができれば良いですが、

実際は仕事や用事があるため、愛犬にお留守番させなければいけないことは多々あります。

しかし、よく飼い主さんたちから聞くのが、

「出かけようとすると、足に噛みついたり、吠えたりする」

「そわそわしてずっと鳴いている」

などの悩みがあるようです。

 

確かにワンちゃんひとりではさびしいでしょうし、気が引ける思いもありますが、

やはりしっかりとお留守番できるような子にしたいと誰しも思うはず。

そこで、ここではなぜ出かけると問題行動を起こすのか、

その理由と改善方法をまとめました。

 

分離不安からくる愛犬の問題行動

噛みついたり、暴れたりするのは犬の分離不安からくる行動とされています。

例えばよくある実例として、

  • 飼い主さんが出かける素振りをみせると隠れてしまう
  • 飼い主さんが出かけようとすると、足首に噛みつく
  • 飼い主さんが出かけると、階段の上り下りを繰り返す

などです。

しかしこれらは初期の症状で、さらに分離不安が深刻になると、

  • 食欲不振
  • 自分の体をしきりになめる自虐行為
  • 下痢や嘔吐などの心身症
  • 自分の爪や歯を折る

など過激な行動や症状が出てくるため、見逃せない心理状態なのです。

 

なぜ分離不安は起こるのか?

一つは親や兄弟犬と接するための期間「すりこみ期」が十分でないため、

学習能力が発達せず、情動も不安定になることがあげられます。

最近ではブリーダーやペットショップを含め、早い売買が行われがちで、

生後8週未満に親兄弟から離されてしまうケースが多いため、

すりこみ不足の犬は結構いるのが現状です。

 

飼い主の対応の間違いが問題行動を起こす

もうひとつあるのが、愛犬の行動に対する飼い主の間違った対応です。

子犬が家庭に迎い入れた頃は、つい自由にさせてやりたくなり、

家の中を自由に動き回らせていたのではないでしょうか。

 

すると子犬は、好き勝手に本能のまま動きます。

ものをかじったり、散らかして遊んだりしますが、

今度はこれを問題行動と感じて、飼い主さんが叱責したり、

居場所を制限したりするケースが多いです。

 

しかし犬からすればなぜ制限されたり、怒られたりするのか理解できません。

そして、強いストレスを感じるようになり吠えたり、鳴いたり、暴れたりといった

問題行動を引き起こしてしまうのです。

こうなるとさらにケージに閉じ込めたり対応してしまうので、

余計に悪循環になっていきます。

 

大切なのは迎い入れた時から一貫性をもってしつけること

そのため、本来は子犬が来たその日から自由をある程度セーブする必要があります。

遊び終わった後は必ずケージに戻し、食事などもそこでさせると、

それが当たり前と学習していきます。

また、あらかじめ進入禁止のエリアも作っておきます。

 

お留守番上手にするためには練習から始めよう

愛犬にいきなりお留守番上手になってもらおうと思っても無理です。

人間だってしっかりと教えていくはずです。

ワンちゃんも同じように、飼い主さんが家にいるときから、

色々なことに徐々になれさせていくステップが必要です。

 

拘束される(行動を制限される)ことに徐々に慣らしていく

室内犬のお留守番上手、最初のステップは「拘束に慣れる」ことから始めます。

次に愛犬が自由行動をしても、問題行動を起こさないと確信できるようになるまで、

家の中を自由に歩き回らせないようにします。

 

まず、飼い主さんが家にいるときに、定期的にゲージなど狭い場所に犬を入れます。

ただし、始めは拘束時間は短めにし、犬の反応を見ながら少しづづ時間を延ばします。

また、必ず愛犬の居場所には、

噛むおもちゃ(犬用ガムや普段からお気に入りのもの)を置いておきましょう。

こうすることで閉じ込められているというストレスを感じさせないようにします。

おもちゃを噛んだら褒めてあげると、愛犬も学習していきます。

 

留守番する部屋を少しずつ広げる

最初のステップに慣れてきたら、次は1つの部屋(区画)を開放します。

留守番をさせる前の数週間はその部屋で食事をとらせるなど、

愛犬に部屋を慣れてもらいましょう。

また、同様におもちゃを沢山おいておきます。

 

もし、おもちゃ以外のものを噛もうとしたら、イケナイ!と叱り、

おもちゃを噛むようにしつけていきましょう。

おもちゃを噛んだら褒めてあげます。

こうすることで、

「噛んで良いのはおもちゃだけであること」

「部屋での過ごし方」

を少しずつ学習してもらいます。

 

いよいよお留守番デビュー

部屋で問題なく行動できるようになったら、いよいよお留守番させてみましょう。

もちろん最初に決めた部屋(区画)のみで、全てを開放してはいけません。

帰ってきても問題がないようなら、少しずつ部屋を広げていきます。

目安は1ヵ月ごとに1つずつ部屋(区画)を広げていくと良いです。

 

愛犬が安心できるものを置こう

私たちの小さい頃も、ひとりでお留守番したり、寝るようになったとき、

不安な思いをしたことはあるのではないでしょうか。

時には泣いてしまった場合もあるかもしれません。

 

愛犬もそれと同じ状態です。やっぱりさびしいのは当然です。

そんとき、人の気配を感じるものや、飼い主さんを感じさせてくれるものがあれば、

少なからず愛犬も安心してくれるでしょう。

 

例えば、部屋のTVやラジオをつけっぱなしにしておく、

飼い主さんの靴下やタオルなど、においのするものを置いておく、

これだけで大分違うものです。

 

決して短気を起こさず、愛犬の気持ちにたって練習させてあげましょう。

お留守番に慣れてくれば、愛犬もちゃんと留守番できると自信を持つようになり、

徐々にお留守番上手になっていくことでしょう。

お留守番させるのに便利なグッズ

お留守番をちゃんとできるようにするために、知育玩具もおススメです。

コングなどが代表的な知育玩具ですが、様々な利点があります。

  • 遊びながら、愛犬の知力向上になる
  • 遊びながら、しつけを教えることができる
  • 愛犬が熱中できるので、お留守番対策になる

などなど、私もコングを使っていますが、

愛犬にひとりで遊んで欲しいときなどには便利です。

詳しくは、知育玩具のレビューをご参考ください。

 

 

 



スポンサー広告

このページの先頭へ