寝たきりに予防!老犬の足腰の筋力トレーニング
犬も高齢になってくると、全身の筋力が衰えて、
若い頃にできたことができなくなってくることがあります。
筋力が衰えると思うように身体が動かないために、
運動を億劫がるようになり、それがさらに筋力の衰えをまねく・・・
というように悪循環になると、最終的に寝たきりになることも。
できれば愛犬にはずっと元気で動き回ってもらいたいものです。
そこで、寝たきりを予防するためにはどうすれば良いのかまとめました。
高齢になったからといって、運動をまったくしないことは避けよう
まだ元気に歩けるうちから、運動を制限してしまうと衰えを加速させます。
例えば、
- 昔ほどおもちゃに興味が無くなってきたので、遊ぶ時間が減った
- 散歩に行きたがらないので、散歩しない、もしくはずっと抱っこしている
- 愛犬と新しい場所にいっていない、いつも同じ散歩コース
- 寝ている時間が多くなり、起こすのもかわいそうなのでそのままにしている
など、飼い主さんと愛犬との関係でありがちなパターンです。
確かに高齢になると、病気になったり、温度変化が答えるようになったり、
昔ほど過激な運動ができなくなってくると思います。
しかし、運動ができるうちは、合間を見つけて適度な運動をさせた方がよいです。
たまには寝ているのを起こして、一緒に遊ぼう!
昼間寝ている時間を多くし過ぎると、
夜に眠れなくなたり、食欲衰退の原因や逆に肥満から病気になりやすくなります。
寝ているのを起こすのはちょっとかわいそうと思うかもしれませんが、
むしろ夜眠れないのは愛犬にとってつらいですし、
飼い主さんは寝ているので、孤独でさびしい思いをしてしまいます。
ちょっと飼い主さんがわがままになって、愛犬を起こして遊びに誘いましょう。
おやつをつかったゲームでも良いですし、室内運動でも良いです。
刺激を与えるために外にリフレッシュしにいくのも良いでしょう。
ちょっとでも良いので歩かせる
天候が悪い、熱すぎる、寒すぎる時は別として、
天気が良い日などは散歩にいくように心がけましょう。
愛犬が元気なら、ちょっと違うところへ行って新しい刺激を与えてみたり、
近場でも良いので少しでも歩いて散歩してもらいましょう。
無理に歩かせることは避けなければなりませんが、
おやつをつかったり、ゆっくりと歩いたり、愛犬が歩くまで待ってあげたり、
時間はかかりますが、時間をたっぷり使って散歩することが重要です。
室内運動を取り入れる
もし外にどうしても散歩したがらないなら、
室内運動でも十分に効果的です。
ボール投げをしたり、宝探しゲーム、かくれんぼ、呼んで歩いてもらったり、
とにかく動いてもらうように、色々と一緒に楽しみましょう。
筋力アップトレーニング
衰えの症状が見られる前も、そうなった後も重要なのは、
運動による筋力アップや維持です。
日頃から足腰の筋力アップを意識して、愛犬と生活していくのが予防になります。
スクワットトレーニング
オスワリの姿勢からゆっくりと立つことが後足の筋トレに効果的です。
- 愛犬に壁を背にして立ってもらう
- おやつを軽く握った手を愛犬の鼻先にもっていき、臭いを嗅がせる
- 嗅がせた状態のまま、愛犬の頭上に手をスライドさせる
- 愛犬がおやつを追って顔をあげたら、握った手をそのまま愛犬の方へゆっくり押す
- 徐々に押しださえると、つられてゆっくりとおすわりの姿勢に
- 褒めた後に、今度は握った手をゆっくりと引いて、愛犬に立ってもらう
- これを3~5回ほど繰り返したら、おやつをあげる
コツはおすわりなど号令を使わず、『ゆっくり』と座らせることです。
また直ぐにあげると、オスワリをしたらもらえると勘違いするので、
必ず数回『立つ⇒座る⇒立つ』を繰り返します。
腕立て伏せトレーニング
オスワリの姿勢からフセの体制になるのは前足の筋トレに効果的です。
前述のスクワットトレーニングとセットでおこなうとバランスよく鍛えることができます、
- 愛犬にオスワリをした状態になってもらう
- おやつを軽く握った手を鼻先にもっていき、臭いを嗅がせる
- そのまま愛犬の前足の間に、ゆっくりと手を下げていく
- つられるようにフセをしたら褒めてあげる
- 今度は手をゆっくりとあげていき、オスワリの姿勢をとってもらう
- この動作を3~5回ほど繰り返したら、最後におやつをあげる
ソックスで筋力トレ
犬用のソックスを履かせることも、筋トレに効果的です。
ソックスをはくと、自然と足を高く持ち上げて歩くようになるため、
普段から四肢の筋力維持につながります。
ソックスを履かせたら、すぐにおやつなどで意識をそらして、
嫌がらずに歩くようにしていくとスムーズです。
坂道お散歩
さかのぼりは筋トレにはもってこいの動作です。
普段の散歩コースにプラスして、坂道を取り入れていくと良いでしょう。
できればコンクリートではなく、広い公園などの芝生や土の上の方が、
愛犬の足腰への負担が少なくてすみます。
大事なのは飼い主さんも楽しく声をかけあいながら、一緒に上ること。
疲れたら途中で休んでもかまいませんか、共に上れるよう頑張りましょう。
あっち向いてホイ!トレーニング
歩くときに頭が下がるのは首の筋力が低下しているためです。
うつむいてあるくと、物にぶつかりったり、背骨が曲がる原因になるので、
鍛えていくのが良いです。
- 愛犬にフセの姿勢をとってもらう
- 飼い主さんがおやつを手に握り、愛犬に見せ注目させる
- マテができるなら待ってもらい、そうでなければ直ぐに次のステップへいく
- おやつを持った手を左右どちらかに動かす
- 愛犬が首を動かして、顔の向きが手を追っかけたら、逆方向に動かす
- 同様に今度は上下でおこなう
- 上下左右を3~5セットおこなったら、褒めておやつをあげる
コツは、立ち上がらないように、大きく振りすぎないことです。
速度は首だけが動くように、愛犬に合わせて調整してチャレンジしてみてください。
栄養面でもケアしていこう!
寝たきり予防には日々の筋力トレーニングがかかせませんが、
同時に筋力や関節に必要な栄養素を摂取させるとさらに相乗効果が期待できます。
例えばおすすめなのが犬用のグルコサミンサプリです。
普段のドッグフードでは摂取しにくい栄養素が手軽にとれるため、
愛犬の寝たきり予防はもちろん、関節の病気予防などにも効果を発揮します。
気になる方はぜひチェックしてみてください♪