寝たきりになる前に!愛犬の足腰の衰えサインで早期対処

愛犬の寝たきりを予防するには足腰や首の筋トレが重要です。

日頃から筋力アップや維持をすることを意識してトレーニングすると良いですが、

同時に、愛犬の衰えを早く察知して対処していくことも重要です。

ここでは、愛犬が寝たきりになるまでのステップと、

それまでの症状についてまとめました。

ポメラニアン老犬がたそがれる

立てなくなるメカニズム

寝たきり防止のコツは、後ろ足の筋トレ

犬が歩けなくなったり、立てなくなるのは主に『後足の筋力』の衰えからきます。

犬は身体の構造上、前足と後足の体重比重が7:3の割合になっていて、

高齢になると、後ろ足への意識が徐々に失われていくため、

より前へ体重がかかるようになり、後ろ足の筋力が衰えてきます。

そのため、寝たきり予防は後足を特に鍛えることが重要になるわけです。

 

寝たきりになるまでの流れ

愛犬はどのような流れで寝たきりになっていくのでしょうか。

流れを理解することで愛犬の衰えを察知し、早期筋トレ・リハビリを行いましょう。

 

1.歩く速度が遅くなる、小股で歩くようになる

関節の可動が悪くなる、筋力の衰えにより膝があがらす、とぼとぼ歩くようになります。

また、坂道や階段などの段差を嫌がるようになります。

 

2.後足の歩幅が狭くなり、腰の位置が下がる

股関節の可動が悪くなり、股が開き難くなります。

腰を振ってあるく『モンローウォーク』はこの代表例です。

 

3.フセやオスワリが中々できなくなる

背骨のゆがみや股関節の可動が悪くなることで、オスワリやフセといった姿勢が辛くなり、

中々できなくなったり、きれいな姿勢ができず横座りになったりします。

 

4.オスワリの姿勢から中々立ち上がれない

オスワリの姿勢から立ち上がるのには後足の筋力を使いますが、

衰えることで立ち上がりが遅くなってきます。

 

5.オスワリの姿勢から自力で立ち上がれない

ここまでくると後足の筋力がかなり衰えている証拠です。

踏ん張りがきかなくなるため、オスワリやフセの体制から自力で立ち上がれなくなります。

 

6.介助なしで歩けなくなる

後足はもちろん、全身の筋力がさらに衰えることで歩くことが困難になります。

 

7.介助なしでは立つのも座るのもできない

寝たきりの状態です。

思い通りに体を動かすことができず、寝返りもままならない場合もあります。

 

症状チェックで衰えを察知する

上記のステップを踏まえたうえで、後ろ脚の衰えを行動や症状から察知しましょう。

 

おねえさん座りになっている

オスワリやフセの状態がつらいため、きれいな姿勢が保てず、

後側が横にでている「おねえさん座り」になることが多いです。

 

両後足の幅が腰幅より狭い

筋力の衰えで、後足でちゃんと立てずに後足の幅が狭くなったり、

内股になるようになります。

 

後足の歩幅が狭い

筋力の衰えで、歩く際の後ろ足の歩幅が狭くなります。

 

足先が黒くなっていたり、傷ついていたりする

衰えてくると『ナックリング』と呼ばれる、前足の甲が地面をすって歩く現象がおこります。

しっかりと足を上げてあることができないために、地面にすれてしまうためです。

 

寝たきりを防止するには?

完全寝たきりになる前に、筋力と関節のケアをすることが一番重要です。

トレーニングによって足腰の筋力を鍛える方法や、

犬用のグルコサミンサプリで栄養面からケアするのが良いでしょう。

どちらも愛犬自らは行うことができませんので、飼い主さんが意欲的におこなう必要があります。

 

 

 



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