簡単なテストで子犬の性格を知ろう
子犬選びをする際、外見はわかりやすいですが、性格はいまいちわかり難いですよね。
「実際成長していったら、思った性格と違っていた」ということが内容に、
選ぶ際に見極めておきたいところです。
特に、ご家庭の雰囲気とミスマッチが起こると、
人間にも犬にもストレスになりかねません。
そこで、ここでは子犬の反応を見ることで大体の性格を把握できる、
簡単なテストをまとめてみました。
子犬選びのご参考になればと思います。
テストの実施の仕方
サークル内に入れられた子犬に対しておこなえるテストです。
他の兄弟犬との接し方もチェックするポイントや、お店では実施が難しいものもあるので、
ペットショップよりは、ブリーダーや一般家庭で見学した際の子犬の方が正確に診断できます。
またあまり過剰にやってしまうと、子犬のストレスにもなりますし、
他のお客様の兼ね合いもあると思いますので、ほどほどに実施してください。
対象年齢は生後45~60日が目安になります。
音を使用するので、防音のサークルでなく、周りの柵しかないサークルで実施します。
テスト評価の仕方
テストに対する子犬の反応でABCDの4段階で評価します。
Aにいくほど活発で、Dにいくほどおとなしいイメージです。
- Aはやんちゃで元気満々
- Bは社交的で明るい
- Cはマイペース
- Dは臆病でシャイ
をそれぞれ示しています。
それぞれの数を見て、一番多い部分の性格の可能性が高くなります。
知らない人への反応をみる
子犬も人間と同様に人見知りをする犬もいます。
ここではそうした知らない人に対して、子犬がどのような反応をするか見ていきます。
テスト項目
- しゃがむ
- 立つ
- 顔をマスクなどかくして立つ
- 片手または両手を伸ばしたり、動かす
- 無言で見つめる
- 立ったまま話しかける
- 犬の目線の近いところで話しかける
子犬の反応
- 気にせず動き周っていたり、吠えたり、近づく→A
- 注目するが、すぐ動く→B
- 停止して動くまでに時間がかかる→C
- 隅に逃げたり、固まる、近づかない→D
知らない人の犬に対しておこなう動作への反応
上記と同様に、今度は人間の犬に対しておこなう動作への反応を見ていきます。
動作はゆっくり行い、穏やかな口調で話しかけながらおこないます。
テスト項目
- 撫でる
- 足先を触る
- 胸元まで安定姿勢で抱っこしてみる
- 膝の上にひっくり返して撫でる
子犬の反応
- 暴れたり、吠えたり、噛んでじゃれてくる→A
- なめたり、しっぽを元気にふる→B
- 素直に受け入れ、身を任せている→C
- しっぽが元気ない、逃げる→D
聞きなれない音の反応
子犬が聞き慣れない音を聞いた時の反応を見ます。
ただし、大きな音は犬をびっくりさせますので、程よい大きさでおこないましょう。
テスト項目
- 手を叩く
- 足で音を立てる
- 子供の泣き声
- 近くで物を落とす
- カミナリの音
- 車のクラクションの音
子犬の反応
- 気にせず動き周っていたり、吠えたりする、近づく→A
- きょろきょろしたり、耳を動かし注目し、すぐ動く→B
- 停止して動くまでに時間がかかる→C
- 隅に逃げたり、固まって動かない→D
見知らぬものへの反応
見たこともない得体のしれないものに対する子犬の反応です。
誤飲を防ぐために、口に含めない生地や大きさのものを用意します。
テスト項目
- プラスチック製の大きなぬいぐるみ
- スーツケースなどおおきなバック
- 猫じゃらし
子犬の反応
- 気にせず動き周っていたり、吠えたり、近づく→A
- 注目するが、すぐ動く→B
- 停止して動くまでに時間がかかる→C
- 隅に逃げたり、固まる、近づかない→D
兄弟犬との関係
一緒に住んでいる兄弟犬や近い年齢の犬との反応をチェックします。
犬同士の社交性を見れる重要なテストです。
テスト項目
- 遊びの始め方
- じゃれ合いの仕方
子犬の反応
- 積極的に遊びを誘う、じゃれ合いは常に相手をひっくり返す→A
- 誘ったり誘われたりする、ひっくり返したりされたりする→B
- 誘われたら遊ぶ、ひっくり返されるが気にしない→C
- 近づく犬を嫌がる、ひっくり返されて鳴いたりジタバタする→D
初めて犬を飼う人にはBがおすすめ
以上が簡単に実施できる子犬の性格テストです。
状況によってすべて実施できるとはかぎりませんが、
一部でもおおよその性格を見ることができます。
性格は飼い主さんの好みでもあるので、
ワンちゃんとどんな性格を楽しみたいのか想像しておくと良いと思います。
のんびり家で過ごしたい、アクティブにどこへでもいきたい、ずっとじゃれていたいなど。
子犬の性格は飼い始めた後もある程度補正することはできますが、
基本的には気質が強く残るものなので、
選ぶ際にしっかりと見ておいた方が良いと思います。
また初めての方はBがおすすめです。
ポメラニアンの「明るく活発」なイメージそのものですし、
社交性があるため、他の人や犬、音への社会化も苦労はしないと思います。
また飼い主さんの行為も素直に受け入れてくれるので、
飼い易い性格と言えます。