犬を飼いたい!でもその前に確認してほしいこと
今回はちょっと気持ちの良い話ではないかもしれません。
私は犬が大好きなので(というか動物全般好きなのですがw)、
これから飼おうか迷っている人には、『是非飼ってみて!』と勧めたくなっちゃいます。
得るものは沢山ありますし、毎日の生活に活気が出てきますし。
ですが冷静な目で見るとペットを飼うことは色々と責任を伴います。
最近はペット市場は加速の一途で、それだけ犬や動物を飼う人が増えているのですが、
同時に飼えなくなって捨てられてしまう犬も増えています。
なので、飼う前に自分の状況を冷静にチェックするのが大切です。
ちょっとリアルな数字を
先月、気持ちの良くないニュースが報道されていました。
各都道府県で捨てられている犬のニュースです。
栃木県では80匹、群馬県では30匹、埼玉県では46匹・・・と
捨てられている犬を発見した内容でした。
環境省によると犬猫の1年間の殺処分数は約16万匹、
1日に平均すると毎日438匹が殺処分されていることになります。
その7~8割は以前飼い主さんがいたそうです。
殺処分は安楽死ではないですし、かなり辛いものがあります。
ペットが飼えなくなるケースで多いのは?
でもはじめのうちは一生の付き合いと思って飼う人が多いはずです。
動物を捨てるのにはそれなりの理由があるからです。
環境省のまとめによると、動物が飼えなくなる理由は以下のようなものが主だそうです。
- 引越し
- ペット禁止の住宅で、飼っているのが見つかった
- 子供にアレルギーが出た
- 近所からの苦情
- 高齢になったペットの介護負担
- 病気になって世話ができない
- 飼い主の死亡
1.引越し
転勤などやむ得ない理由で引越しが必要になったが、新居ではペット不可だった場合です。
転勤が多い人はペットは飼わないほうが賢明です。
2.ペット禁止の住宅で、飼っているのが見つかった
管理会社に見つかったことで、退去か捨てるかを迫られるケースです。
最近ではペット可の住宅も増えています。ルールは守るべきでしょう。
3.子供にアレルギーが出た
生まれた子供が動物の何かのアレルギーで捨てざる負えないケースです。
アレルギーは死にもかかわる場合もあるので難しい問題です。
4.近所からの苦情
特に犬の吠え声がうるさい場合に苦情が多いようです。
しつけなどを怠ったことによる結果といえます。
5.高齢になったペットの介護負担
犬も老いてくると、病気になったり寝たきりで介護が必要になったりと、
時間も労力もお金も負担が大きくなります。
6.病気になって世話ができない
飼い主さん自身が高齢や何かの病気で世話ができなくなったケースです。
子供や親戚にも預けることができない場合に捨てるそうです。
7.飼い主さんの死亡
一人暮らしの特に高齢の飼い主さんに多いようです。
最近では単身世帯でペットを飼う人も急増しています。
飼う前に今一度確認してほしいこと
犬を飼おうと思った時、そこまで深く考えて飼い始めるのは少ないのでないでしょうか?
「友達が飼っているのを見て」とか「ホームセンターで子犬を見たら一目ぼれ」とか。
賛否両論あると思いますが、私はこの感覚ってすごく大切だと思います。
私は前者のパターンで犬を飼い始めましたし、最初の一歩はこの欲しい!という気持ちからです。
ただ飼う前に1度立ち止まって、自身の状況がペットを飼える状態か確認するのは大切。
それから飼い始めても遅くはありません。
住まいの状況は大丈夫か?
ペット不可の住宅で動物の飼うのは論外です。
絶対にバレ無いと思う人もいますが、吠え声や住人の目撃者、ゴミなどから
簡単にバレてしまいます。
ペット可でも条件付きのところもありますので、しっかり確認しましょう。
仕事がら転勤の予定が無いか、転勤が多いかも確認します。
可能性あるなら、慎重に飼うか決めたほうが良いです。
加えて近隣の住宅事情も考えます。
犬嫌いな人がいる、近隣との関係がそもそも悪いなど、
近所トラブルになりそうな場合も慎重に事を運びましょう。
周囲の協力が望める状態かどうか
転勤も含め、飼い主さんが已む得ない理由で飼えなくなったとき、
代わりに世話をしてくれる人が周囲にいるか確認します。
両親や子供など特に家族には同意を得て飼いましょう。
同居人とは必ず合意の上で飼います。
ペットを飼うのに協力的でない人が1人でもいると、
上手くいかないといわれていますので、注意しましょう。
家族にアレルギー反応が無いかも必ずチェックします。
生活に支障がでないかどうか
ペットを飼い始めると、生活にかなりの変化が出てきます。
食事の世話や散歩、排泄物処理、病気時の対応やしつけなど・・・やることが沢山増えるでしょう。
自身の仕事や生活を振り返り、動物の世話する時間と体力があるか考えます。
特に高齢の場合は、ペットが長生きしても問題ないのかも考えましょう。
加えて自分のイメージするペット像と、
実際に飼おうとしている対象がマッチするかも考えます。
特に犬の場合は犬種によって性格もまちまち。
ポメラニアンに関してはこちらで性格をチェックしてみてください。
金銭的負担は問題ないか
動物を飼うと経済的負担は必ず増えます。
お金に余裕があるか、もしくはペットを飼う代わりに節約できる出費があるか確認します。
ペット総研の調べによると愛犬1匹にかかる1年間平均費用は以下だそうです。
- ペットフード代 41,377円
- おやつ代 14,577円
- トイレ用品代 16,002円
- その他、ペット用品代 24,565円
- 治療費、医療費 48,870円
犬が高齢になれば治療費、医療費はさらに大きくなります。
犬の生涯費用については犬を飼う時の生涯費用はおいくら?も参考にしてみてください。
ペットを飼えないなら代わりはどうすれば?
いろいろ自分の状況を考えた結果、やっぱり自分で飼うのは難しい・・・
でもペットが恋しい!
何か代わりに気持ちを紛らわす方法はないか?と思うかもしれませんね。
正直なところ、実際に愛犬を飼ったときに感じる良さの代わりになるものは無いかもしれません。
それでも例えば、ドッグカフェやに行ってワンちゃんを触ったりすると、
少しはまぎれるかもしれません。
東武動物公園など動物園でもワンちゃんを触ることができる施設もあります。
あとはお散歩代行アルバイトに応募すれば、実際にワンちゃんを散歩させることもできますね。
日本動物愛護協会など公益財団法人やNPO団体などで募集するボランディアスタッフに応募するのもありです。
動物や地域貢献ができながら、ワンちゃんなど動物に触れあうことができます。
環境省が2014年に殺処分数0に向けて本格的な行動計画を発表しました。
事業も取り入れ2020年までにゼロをめざす計画です。
実現のためには、私達ひとりひとりの意識も大切なのかもしれません。