犬の出産の正しい知識と心得
自分の可愛い愛犬を見ていると、その子供も欲しくなっちゃう
と思った飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
私も何度も考えたことがありましたが、結局出産させることはしませんでした。
理由は色々ありますが、出産は簡単に考えるものではないと思っています。
とはいえ、可愛い愛犬から新しい生命が生まれることは決して悪い事ではありません。
大切なのは飼い主さんがしっかりと準備をしているかだと思います。
そこで、ここでは出産に関する知識と心得をまとめてみました。
出産を計画する前に確認しておくべきポイント
出産をさせる前に、今一度自分自身に問いただしておくことがあります。
命をさずかることになりますから、しっかりとした考えで出産計画をする必要があるからです。
愛犬の身体的リスクはちゃんと考慮したか?
まずは愛犬が出産をさせてもよい状態なのかどうか、今一度確認します。
- 病弱だったり、高齢犬で体力的に不十分ではないですか?
- 身体が標準サイズよりも小さくありませんか?(難産の可能性)
- 現在病気にかかっていませんか?
- しっかりとワクチン接種をおこなっていますか?
金銭的な余裕は大丈夫かどうか?
次に考えるべきは金銭的に大丈夫かどうかです。
当然お金が長期的にかかることになるので、家計と照らし合わせる必要があります。
- 生まれた赤ちゃんを育てる生涯費用は大丈夫ですか?
- 何頭も生まれた時、貰い手はいますか?
- 貰い手がいない場合、すべて自分で育てる費用は大丈夫ですか?
- 出産に関する費用は大丈夫ですか?
時間的な余裕は大丈夫かどうか?
お金と同様に考えるべきは時間の余裕です。
妊娠中はもちろん、出産マジかになれば当然そばにいる必要があります。
- どんなタイミングの出産でも立ち会える対応はできますか?(仕事など含め)
- 産まれた赤ちゃんと愛犬をケアする時間はありますか?
- 何頭も産まれ育てる場合、時間的余裕はありますか?
環境は大丈夫かどうか?
飼い主さんをとりまく環境が出産させてもよい環境か確認します。
交配のアドバイスや難産時の対応などできるか確認します。
- 交配のアドバイスをくれるブリーダーさんをしっているか?
- 難産や急なトラブルにそなえて、頼れる獣医師さんはいるか?
- 出産する環境は清潔で落ち着いた環境か?
出産させてもよい犬か?
最後に愛犬が出産をさせても良いかどうか確認します。
出産は種の保存に関わることで、安易に産ませることは決してしてはいけないからです。
- スタンダード(日本ではJKCで規定)から禁止されていないか?
- 遺伝性疾患がないかどうか?
- 慢性疾患がないかどうか?
これらに該当する場合は、出産は止めるべきです。
愛犬ばかりか、相手の犬、産まれてくる子犬が不幸になるケースがあるからです。
スタンダードをきちんと勉強する
スタンダードとは純血種の犬たちに規定されている外見や気質などに関する項目です。
ドックショーなどの審査基準に使われますが、出産に関しても規定されています。
出産禁止の犬(毛色など)、スタンダードに準ずるための交配の知識など、
ブリーダーさんは当然知っている内容になります。
素人である我々は通常馴染みがないものになりますが、
出産を考える場合はきちんと勉強しておく必要があります。
もし、わからないようであれば、
ポメラニアンの専門ブリーダーさんに相談したほうが良いでしょう。
そのほうが、安全ですし、理想の子犬を産みやすくなると思います。