災害時、愛犬とスムーズに非難するために準備すること
東日本大震災から4年が経ち、以前ほど地震や災害に対するニュースは少なくなった気がします。
ですが、災害はいつやってくるかわからないもの。
いざという時、飼い主さんも愛犬もちゃんと避難できるよう、心と物の準備を進めておくと良いです。
環境省が進める避難時のガイドライン
ペットに関する法律やその他の情報は環境省が取りまとめています。
『動物の愛護と適切な管理』というページは、若干難しい言葉がありますが(汗)、
役に立つ情報が満載です。
その中の一つに『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』があります。
また『備えよう!いつもいっしょにいたいから』はより完結にわかりやすくまとめられています。
PDFファイルで見れますし、印刷してそばに置いておくと良いかもしれません。
避難は愛犬と同行が原則で飼い主の責務
災害時、飼い主さんはペットと一緒に安全に避難所まで同行する、
同行非難が望ましいそうです。
なんとなく私は勝手なイメージで避難所は人間だけだと思ってたのですが、
いっしょに避難所に入れるよう国が対策を進めているそうです。
これはとても嬉しいことですね^^
ですが、当然ながら我々飼い主さんが果たさなければいけない責任があります。
原則、ペットの身の回りの世話は飼い主責任
まず注意したいのが、愛犬の世話は避難所でも飼い主さんが行うということ。
避難所では残念ながら動物用のフード確保、備品確保は難しく、
飼い主さんの責任にゆだねられています。
トラブル対策も飼い主さんの責任
食事の世話の他に、注意すべきは他の避難者とのトラブルです。
愛犬もいつもと違う場所、大勢の人に囲まれて生活すると、ストレスが多くかかります。
すると無駄吠え、噛みつきといった人、他のペットに対してもトラブルも起こりやすくなります。
東日本大震災ではアンケートの結果多かったトラブルは、鳴き声と臭いだったそうです。
そのほか、飼い主さんの周りへの過度な要求、放し飼い、トイレの問題もあります。
もしもの時のために!私たちが準備しておくべきことは?
避難はもちろん、避難所でも問題なく生活するためには事前の準備が重要です。
飼い主さんがやっておきたいポイントをまとめました。
愛犬の生活スペースの安全確認
普段の寝ている寝床(ケージ)や、よく居る場所の特に頭上の安全確保をしましょう。
例えばタンスなどは転倒防止金具、引き出しなども落下しますので飛出し防止用具など。
その他、家具の上に荷物を置かないようにするといったことも重要。
ガラスなど割れ物、ブロック塀など崩れやすいものが近くにあるのも危険です。
迷子犬にならないための対策
環境省は同行非難を呼びかけていますが、実際家族がいるときに災害がおこるとはかぎりません。
最悪愛犬だけが家にいる場合もあり、実際に災害時は迷子犬が多くなるそうです。
その防止策として一番はマイクロチップを愛犬に装着する事。
マイクロチップは個体識別番号が割り振られるため、直ぐに飼い主さんの情報がつかめます。
外れたりする心配がないため、もっとも有効な手段とされています。
ペット保険などはマイクロチップ割引などもあるので、今後は装着が当たり前になってくると思います。
他には迷子札をつけたり、鑑札など医療歴がわかるものをつけておくと良いです。
食糧、ペット用品の準備
5日~7日分のフードや水の準備、トイレ用具、ペットシーツといった最低限必要なもの以外にも、
- おもちゃや飼い主さんのニオイがついたタオルなど、愛犬がリラックスできるようなもの
- ブラシやトイレットペーパー、水無しで愛犬の身体を綺麗にできるもの(泡シャンプーなど)
- 暑さ対策グッズ(犬は暑さに弱いので)
- 愛犬の既往歴、いきつけの病院、ワクチン接種状況をまとめた医療情報
- 飼い主さんの連絡先、緊急連絡先などをまとめた連絡先情報
があると良いです。
ガムテープなどはケージ補修などにも使えるので入れておきます。
その他、リードや首輪、移動用キャリーバッグも災害グッズの近くに置きましょう。
日頃からのしつけ
避難所で周りのとのトラブル防止のためしつけはかなり重要です。
吠え癖、噛み癖解消はもちろん、ケージなどに入るハウス練習、
おすわり、マテ、フセといった基本動作を習得しておきたいです。
社会化不足などで家族以外の人が怖い犬もいるので、改善しておく必要があります。
(参考:しつけに関する豆知識)
避難ルートの確認
お住まいの地域の避難指定場所およびそこまでのルートを確認しましょう。
Yahoo避難所マップや避難所をルート案内するアプリ、全国の自治体のホームページで確認できます。
内閣府が提供している防災シミュレーターに各自治体の防災情報がまとめられているので便利です。
愛犬と一度散歩してみると良いかもしれません。
また災害時は自治体などが、必要な支援を行う動物救護本部、
被災した動物の救護をおこなう緊急災害時動物救援本部が設置されます。
保健所や動物愛護センターは災害時一時預かり、飼育管理をおこなうこともありますので、
頭に入れておくと、いざという時冷静に助けを求めることができます。
以上が災害時のために飼い主さんが準備しておきたいポイントです。
日本人は世界に類を見ないほど、周りを尊重し規律を守って避難ができる国民だそうです。
その尊重を守るためにも飼い主さんの在り方はしっかりとしていきたいものですね。