ポメラニアンがくるくる回る理由って?やめさせるべき?
ポメラニアンを飼っていると回転することが多いと感じないでしょうか?
ご飯が出てきそうな時、散歩に出かけようとした時、遊ぼうとした時などなど。
良くあんなにくるくる回って目が回らないなあと思ってしまいますね(笑)
ちなみに私も一緒に回ってみたら、かなり気持ち悪くなりました・・・。
犬、特に愛玩犬と呼ばれる犬種は回る子多いそうですが、
ポメラニアンは特に多い犬種だそうです。いったい理由はなんなのでしょうか?
くるくる回る理由は大きく4種類
犬が回る原因は沢山ありますが、大きくわけると4つに分けることができます。
感情表現の一つとして
言葉がしゃべれないワンちゃんは感情を表現するのに、吠えるという代表的なものから、
飛びつく、舌や口を動かすといった方法をとります。
回るのもその一種です。
喜怒哀楽の表現、不安や焦りを感じている時に回ってアピールします。
排泄時に回る
排泄する場所を特定しようとするときにくるくる回ることがあります。
これは習慣化しやすい行動の一種です。
病気による症状
もう一つは精神的、もしくは身体的な病気が原因で回るものです。
精神的な原因で代表的なものは過度のストレスによる脅迫神経症という病気です。
自傷行為の一種ですが、運動不足や住まいの環境、飼い主の接し方や社会化不足で起こります。
(こちらについては犬のストレスサインと解消法を参照)
身体的な原因で代表的なのが脳腫瘍です。
身体が傾いた状態で一方方向にずっと回るのが特徴で、左回りがほとんどです。
他に1歳未満なら水頭症といった病気もあります。
他にもお尻や尻尾に何か違和感がある、病気がある、
子宮蓄膿症といった身体内部に異変があるときも回ることがります。
老化・痴呆症による症状
痴呆が始まってくると、ずっとくるくる回るといった行動をとるようになってきます。
右回りが多く、止めるまでひたすらまわり続けます。
愛犬のボケが始まっているかはチェック項目である程度図ることができます。
ポメラニアンはどんな時によく回る?
病気でも老化でもないなら、まさに何かアピールをしまくっている状態です。
ポメラニアンの性格でも触れましたが、感情をストレートに表現するのがポメラニアンの特徴のひとつ。
なので前後の状況を踏まえることで、気持ちを読み取りやすい犬種であるといえますね!
では具体的にどんな時に回ることが多いのでしょうか?
喜こびを全身で伝えたいとき!
ポメラニアンは比較的ポジティブな犬種ですので、喜びの表現にまわることがとても多いです。
飼い主さんが出かけるそぶりを見せたら、おやつを見せたら、おもちゃを見せたら・・・
そういった楽しいことの前後で、
「やった~!あそんで~!!」「やってやるぜ~!!」
みたいな感じで話しているのかもしれません♪
要求、催促をしているとき
ポメラニアンは要求とアピールが強い犬種と言えます。
例えば飼い主さんが何か美味しい物を食べているときは、「私にもちょうだいっ!!」
おもちゃを持ってきたときに回るのは、「はよっ!あそんで!」
飼い主さんだけ出かけるときに回るのは、「私を置いていくな~!!」
みたいな感じです。
過去に回ったことで飼い主さんが構ってくれたり、要求を満たしてくれた経験があると、
持ち前の学習能力の高さから、『要求を通すには?=回転する』と習慣化することもあります。
何か制限された後のヒャッホー!!
ポメラニアンは自主性が強く、どちらかといえば自由犬です。
なのでずっと束縛されるのは苦手な傾向にあります。
例えば歯磨き、爪切り、ブラッシング、ドライヤーで乾かすなどした後、
開放された瞬間に『俺は自由だ~!』みたいな開放感から良くまわります。
と、こんな感じで感情を全身で使って表現するのがポメラニアンの特徴なんですね。
くるくる回るのは止めたほうが良い?
回る行動は感情表現の一種なので、させないようにする必要はありません。
ですが、回っている間はエンドルフィンという興奮物質ホルモンが分泌され続け、
放っておくと本人も止められないほどになります。
あまり過度になると身体にも負担がきますから、
飼い主さんの号令で止まるようにするのは大切でしょう。
止まるきっかけはなんでも良いですが、一番おすすめはおすわりです。
お座りは愛犬の興奮や行動を制止させるもっとも相性の良いしつけなので、
回っていても号令で停止できるようになると良いです。
(しつけについてはしつけの豆知識項目を参照)
愛犬の気持ちを読み取るのは楽しい!
ポメラニアンのように感情表現が豊かだと、見ているこっちも感情が豊かになる感じがします。
『一体今なにを考えているんだろうなぁ?』と想像することも、犬を飼う楽しみの一つな気がします。
犬は言葉がしゃべれない分、様々なカーミングシグナルを用いて、
私たちに何か伝えようとしてきます。
愛犬が何を伝えようとしているのか理解を深めると、より楽しい生活をおくれるでしょう!
(詳しくはポメラニアンの仲良くなるための豆知識を参照)