犬の健康診断の重要性と内容

人間と同様に犬にも健康診断というものがあります。

ただ、任意のものが多いため、飼い主さんが自ら率先して受ける必要があります。

ただ、いまいち犬の健康診断ってなにやるのか?必要なのか?

よくわからないのではないでしょうか。

 

私自身も最初はピンときませんでした。

しかし、愛犬が別の用事で病院にいったときの健康診断で、

子宮の腫瘍を発見することができ、早期治療することができたことをきっかけに、

健康診断の重要性に気付かされました。

そこで、健康診断の重要性や種類、受け方についてまとめてみました。

 

犬の病気発見は困難なことが多い

動物全般に言えることですが、犬は怪我や病気により弱っているところを、

隠そうとする習性があります。

これは外敵から襲われないようにするためにするもので、

家庭犬となった今でも見られます。

 

そのため、人間のように症状を訴えることは少ないですし、まして言葉をしゃべれないため、

人間が発見したころは病気が進行しているケースが多いのです。

 

病気の早期発見、治療につながる

また症状が現れやすい病気ばかりではなく、変化を読み取りにく病気もあります。

そのため、定期的に健康診断を受けることで、

症状が出る前から異変や病気を発見できたり、治療を行うことができるため、

悲惨な結果につながり難くなります。

 

健康診断で発見できるものは大変おおく、例えば、

など発見できます。

これらは症状が出ているころには進行していることが多いため、

早期発見できる健康診断が非常に重要になります。

 

増える犬の病気

近年、人間と同様に犬の病気も多様化してきています。

伝染病などの病気は予防接種の普及で減少しているものの、

住宅事情や飼い主の事情から、高カロリーな食事や運動不足、

ストレスがかかりやすい環境になっています。

 

そこからくる生活習慣病の糖尿病や肥満、心臓や肝臓、腎臓、糖尿病などは、

大変多くなってきているのが現状です。

ペット保険会社の調査によると、実に90%以上の犬が何らかの理由で、

動物病院の利用をしており、そのうち80%は手術を必要とした病気だそうです。

 

犬の手術は保険がきかないため、高額治療になることがほとんど。

(私の場合、結局2回の手術で70万ほどかかりました。。。)

いざというときに備えてポメラニアンにあったペット保険も検討するべきです。

 

5歳を過ぎたら年2回の健康診断を

若いときは年に1回の健康診断を受けるようにすると良いでしょう。

上記のような生活習慣病や成人病は大体5歳以上になってくるとリスクが高くなります。

また大型犬は5歳以上、小型犬なら7歳以上になれば、年2回を目安にすると良いです。

 

人に慣れる訓練やいざというときにも安心に

健康診断のメリットは実はほかにもあります。

ひとつは人の手に触れられることに犬がなれる事です。

 

多くの犬が始めは各部位を触られることを嫌がります。

飼い主さんがパピートレーニングなどをしながら、慣れさすのが良いのですが、

実情は上手くいかず、嫌がったり、怖がったりする犬が多くいます。

 

そのため早めに健康診断で、知らない人に触られることになれることで、

動物病院や医療スタッフさんに慣れることができます。

いざというときでもスムーズに治療ができますし、犬自身の精神的負担にも役にたちます。

 

飼い主さんがもらえるアドバイス

また定期的に病院にいくことで、健康に関する情報を手に入れられることも大きいです。

飼い主さんだけだと、ついつい愛犬に甘くなりがちですが、

獣医師など第三者からしっかりとアドバイスをすることで、

食事管理や運動管理など適切な対処を学ぶことができます。

また最新の医療情報やグッズなども知ることができますので、健康管理に大いに役にたちます。

 

健康診断の料金と内容

健康診断の内容は各病院によって違いますが、基本的な健康診断をまとめました。

健康診断は下記の項目がセットになって1日ドックとして実施するところが多く、

ほとんどが完全予約制で時間は1~3時間程度です。

日本獣医師会による平均費用は14,021円となっています。

検査項目検査内容費用平均
問診と基礎計測まずは普段の健康状態や性格、飼育環境など問診をおこないます。
その後、体重や全身の触診、聴診器を使って各所確認します。
尿検査尿の比重やPh、たんぱく、ブドウ糖、潜血などを調べることで、腎臓系疾患や膀胱炎、尿結石などを調べることができます。2,559円
血液検査少量の血液を採取して検査することで、血液系の疾患や糖尿病など健康状態をみることができます。2,591円
血液化学検査より高度化した血液検査で、内臓の健康状態を見ることができます。5,352円
レントゲン検査陰影によって胸部や腹部、臓器の位置や形、大きさを調べることができ、異変を見つけることができます。
3,354円
超音波検査レントゲンでは判断し難い、心臓の壁の厚さ、弁の動き、血液の流れ、肝臓、腎臓、脾臓、膀胱など各種臓器の働きを立体的にとらえることができ、異常や病気の発見を見つけることができます。6,902円
心電図検査レントゲンや超音波検査と組み合わせて、不整脈や心臓の状態を調べることができます。2,521円
糞便検査出血や色などを見ながら、腸内寄生虫や細菌の感染を調べることができます。737円

 

 



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