犬の耳と口の動きで感情を読み取ろう
うちのポメラニアンを見ていると、「うちの犬が笑っている」と思うことがあります。
「そんな馬鹿な」と思う方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、
そういう風に感じる飼い主さんは結構多いのではないでしょうか。
犬は全身を使って感情を表すことは知られていますが、
実は口使って感情を表すこともわかっています。
人間ほど筋肉は発達していないものの、口でも感情を表現できるのです。
ここでは、口と耳から感情を読み取るための豆知識をご紹介します。
口の動きで怒りと満足を読み取る
まずは口から感情を読み取るためのサインです。
口から感情を読み取るときは、合わせて耳の動きにも注目します。
口をしっかり閉じていて、舌が出ていない→「どうしようかな~」
犬が冷静なときの口の状態で、マイナスの感情などはありません。
状況を見ながらどうするべきか判断しています。
上記にあわせて、耳がピンと立っている、前傾している→「なんだろう??」
上記の口をしっかり閉じている状態から、
耳がピンとたち、何かに向けて視線がいっている場合は、
何か目の前のものに興味をもっているサインです。
口を軽く開き、舌を出している→「OK!!うれしいな」
口を軽く開き、舌が出ている仕草はよくみかけます。
これは、のんびりしていたり、安心しているときに見せる仕草で、
満足している、リラックスしている状態です。
犬の笑顔にもあたります。
この仕草を見た時は、私も愛犬にメロメロになっていまいます(笑)
唇がめくれあがって、歯や歯茎を見せる→「怒ったぞ!うるさい!あっちいけ!」
強い不愉快を表しています。
唸って威嚇している状態から、さらに不愉快になると、この状態になります。
これは、「ケンカするぞ!」というよりも、相手への警告の意味が強く、
相手に和睦や退散の機会を与えて、争いを避けるためにおこなっています。
耳から感情を読み取る
口と同様に顔のなかで大きく感情を表すのが耳です。
ただ、垂れ耳のタイプは立ち耳と比べると、動きが非常に読み難いです。
ただ垂れ耳でも若干の動きがあるので、注目すれば読み取ることもできます。
通常の状態→「おだやかな状態」
傾倒がなく、変化がない状態が通常の穏やかな状態になります。
マイナスの感情がないため、犬が最もリラックスしている状態といえます。
垂直に跳ねるように立つ(立ち耳)、水平方向にやや上がる(垂れ耳)→「誇示、威嚇」
このような状態のときは、あわせて口は歯や歯茎を見せる状態になっていることが多いです。
相手を威嚇しているときや、自分の力を誇示しようとするときのしぐさです。
傾ける(立ち耳)、わすかに斜め後方に傾く(垂れ耳)→「緊張、恐怖」
この状態のときは犬が緊張している状態です。
相手に和解を求めたり、尊敬を示す時の動作としておこないますし、
単純に、恐怖を感じているとき、そこからくる防御的威嚇のためのしぐさでもあります。