犬が寝たきりや痴呆症(ボケ)になってしまったら
残念ながら愛犬の老化は完璧に防ぐことはできませんし、
ボケてしまう可能性がないわけではありません。
ポメラニアンは一般的には疾患を長患いすることが少なく、
比較的臨終寸前まで元気でいることが多いです。
とはいえ、もし老化やボケていまったら、飼い主さんはどうすれば良いのでしょうか。
できる限りリハビリをする
老化して来たり、ボケてきたからといって介護一色になってしまうと、
余計に進行してしまうことになりかねません。
もしも、愛犬が動ける状態であるなら、できる限りリハビリをしていきましょう。
完全に治すことはできませんが、進行を遅らせることができます。
老化防止やボケ防止については、
愛犬がボケないために!痴呆症の予防対策を参考にしてみてください。
床ずれを防止する
床ずれの症状とは
ひどくなると皮膚がただれ、進行すると化膿することもあります。
高齢になると抵抗力が低下して、皮膚が薄くなり、骨がでっぱるので、
一度床ずれになると、治り難くなります。
床ずれの症状が現れたら、早めに獣医師に相談しましょう。
床ずれの原因
身体が布団や寝床にあたっている部分の、血行が悪くなることでおこります。
とくに膝や肩甲骨、後ろ足のつけ根や腰骨は床ずれになりやすい個所です。
床ずれを防止するために
1か所に体重がかからないように、
2~3時間おきに、人間の手で寝返りを打たせたり、体重移動をさせましょう。
また犬を寝かせる場所に工夫をします。
- 寝床に敷くものをエアマットやビーチマットなど柔らかいものに
- 寝床やマットの上に柔らかいタオルやシーツでくるみ、いつも清潔を保つ
- 低反発クッションやドーナッツ型クッションを置いて、身体の圧を分散させる
トイレの工夫
老化や痴呆が原因でトイレが困難になることもあります。
その場合は、今までと違ったトイレ対策が必要になります。
寝床にペットシーツを敷く
ひとつは寝床にペットシーツを敷いて直接させる方法です。
この場合は排泄物がついたままにならないようにまめに交換をし、
使用後は必ず身体や陰部のまわりを清潔にします。
肛門周りの毛を短くきって、汚れないように防止したり、
お湯でぬらしたタオルやドライシャンプーなどで清潔に保ちましょう。
犬が嫌がらないようであれば、アロマセラピーで使用される、
「ティートリー」の精油やコンディショナーは抗菌効果が高いので、
ほんの少しお湯にたらして、それで体を拭くのも効果的です。
おむつの使用
もうひとつは犬用のおむつを使用することです。
常におむつをつけておくので、蒸れやすくかぶれなども起こしますので、
よく観察してこまめに観察し、用をたしていたら直ぐに交換しましょう。
おむつの吸収が良くても、そこから蒸れが生じるからです。
ちなみに人間用のおむつでも、しっぽの部分を切り抜けば使用することはできます。
その場合、小型犬は赤ちゃん用が丁度良いはずです。
おむつは嫌がる場合は無理にしようしないほうがよいです。
無駄吠えの原因にもなるので、難しそうであれば、
ペットシーツを使用します。
便秘防止の工夫
身体を動かさなくなると腸の動きも悪くなり、便秘になりがちになります。
代謝機能自体も落ちるので、排泄も困難になってきます。
この場合、食事のあとにやさしく腸のまわりをマッサージして、
排便や排尿を促しましょう。
内臓にダメージを与えないように、優しく静かにゆっくりとおこないます。
また排泄には水分がかかせませんから、十分に摂取させます。
あまりにも便秘が酷いようなら、獣医師に相談し、
便軟化剤や排便をうながす薬を処方してもらいます。