自宅の中でもできる!犬の社会化方法
成犬になったときの問題行動を予防するには、
人や他の犬、物に慣らしていく社会化はかかせません。
社会化不足は後々飼い主さんを悩まさせることになります。
そのためにも、色々なところへ連れて行ったり、他の人や犬と交流が必要になります。
しかしながら、実際には仕事で家を留守にしたり、
中々他の人や犬と交流をはかる時間がない!というのが実情ではないでしょうか。
そこで、忙しい飼い主さんでも、愛犬にちゃんと社会化を促せるように、
自宅でもできる社会化レッスンをまとめました。
ポイントは五感を刺激してあげること
愛犬の社会化のポイントは五感を刺激してあげることです。
「色々なものを見せる」
「色々なものに触れさせる」
「色々な音を聞かせる」
「色々な臭いを嗅がせる」
こうしたことを意識しながら工夫していくことで、社会化を促すことができます。
動物のぬいぐるみをおもちゃに与える
一番簡単なのは動物の形をしたぬいぐるみを与えることです。
おもちゃを通しながら、他の犬へ慣れさせることができます。
できれば、飼い主さんがぬいぐるみを動かして動作をつけながら愛犬と接すると、
愛犬も様々な動作をすることができ、犬とのコミュニケーションを学べます。
怪我をしないような、動くぬいぐるみもおススメです。
テレビで色々な刺激を与える
もうひとつ家庭にあるもので社会化に便利なのが、テレビとラジオです。
テレビは常に動きがあり、画面自体が切り替わっていきます。
愛犬は番組の内容に興味を示すのでなく、静止しているものより動くものを見ようとします。
特に、同じような犬や動物が動きまわる映像は、狩猟時代の本能を刺激して興味を示します。
興味には個体差はありますが、社会化を促せます。
他にも、色々な人の声や音が混じるので、刺激を与えることができます。
録音テープや音のテープを流しておく
他に有効なのが、車やバイクの音、自動車のベル、クラシックやジャズなどの音楽、
犬以外の泣き声といった音のテープを流しておくことです。
効き慣れない音に触れさせ、慣れさせることで、
実際のものに触れた時も、動揺や恐怖心が少なくなります。
とくに雷の音やインターホンといったものは犬は吠えやすい傾向にありますので、
あらかじめ録音したり、探して、小さな音から徐々に慣らしていくことも有効です。
まったく違う音を同時に聞かせる
また、一つの音だけでなく、色々な音を同時に聞かせることも良いです。
例えば、台所の調理の音を聞かせながら、ラジオから別の音を聞かせるといったことです。
実際の生活では色々な音が混じって、あらゆる角度から聞こえてきます。
室内犬だとどうしても平穏で静かな環境になりやすいため、
こうした騒々しい環境にも慣れさせておくと良いでしょう。
飼い主以外の体臭や香水など、様々なにおいを嗅がせる
嗅覚の刺激も重要です。
普段から良く嗅ぐにおいは飼い主さんのにおいですが、それ以外にも慣れさせましょう。
たとえば香水をハンカチにふきかけて、においを漂わせる、
くだもののかんきつ系のにおいを漂わせるなど色々浮かぶとおもいます。
(ただし直接犬の鼻に吹きかけたりするのはやめましょう)
知恵玩具を与えて、知力向上と好奇心を満たす
犬に与えるおもちゃにも色々とバリエーションをつけると良いでしょう。
特にバスターキューブやトリート・ボール、コングといった、
いわゆる知恵玩具は犬の好奇心を満たしながら、知力向上に役に立ちます。