ポメラニアンの病気 - 幼少期から成長期 –

人間もずっと健康ということは、ほとんどありえません。

犬も同様で、やはり病気やけがの危険はいつもあります。

 

私もそうでしたが、特に初めて飼うときなどは、色々と不安もあると思います。

ただ、あらかじめ、どのような病気やけがに気を付ければ良いのかわかれば、

対処もしやすいかと思います。

ここではポメラニアンが特に発祥しやすい病気やけがについてまとめてみました。

ポメラニアン 笑顔

ポメラニアンはもともと丈夫な犬種

祖先は寒冷地でも元気にソリを引くソリ犬で、

丈夫な気質をもつスピッツの血を引いているため、

実はほかの犬よりも病気をしにくい犬種なんです。

 

1歳までにかかりやすい先天的な病気に気を付ければ、

若い頃は他の犬と比べて、安心して過ごすことできます。

ただ、中年期以降は人間と一緒で、病気に気を使う必要はでてきます。

 

ストレスからの低血糖症

生後2か月くらいの幼少期におこりやすい病気です。

始めて家に来てから1週間以内に可能性が高く、

いきなりけいれんしてしまう症状がでます。

 

原因はストレスにより、血統中の糖分濃度が急激に低下しておこるもの。

犬は全般的に子犬の時期は環境変化のストレスを受けやすいです。

 

正しい処置は動物病院にてブドウ糖を注入してもらうことですが、

応急処置は砂糖水やはちみつをなめさせると良いでしょう。

 

脇蓋骨内方脱臼とレッグペルテス病

もともと骨が弱い犬種のため、骨関連の病気には注意が必要です。

この、脇蓋骨内方脱臼は1歳までにおこりやすいく、

歩き方がいつもと違う違和感を感じます。

 

先天的に大腿骨の滑車溝が浅かったり、変形したりしていて

おこる病気です。

 

飼い主にも気づきにくいこともあるため、

良く観察しておく必要があります。

おかしいなと思ったら、すぐに病院にいって、手術をおこないます。

 

また同じ症状でレッグペルテス病というのもあります。

こちらも1歳までにおこりやすく、大腿骨頭の血行が先天的に悪いため、

壊死してしまうことでおこります。

内服薬や痛みを取り除く手術などで対応します。

 

環椎軸椎脱臼

こちらも1歳までにおこりやすい先天性の骨の病気です。

抱き上げた時にキャンと痛そうにする症状がみられます。

 

これは、首の第一頸椎と第二頸椎がゆるくなっているためにおこります。

症状が重い場合は病院で関節を固定する手術をおこないます。

 

動きが活発な時期はとくに骨折に注意

ポメラニアンは活動的ですが、骨が弱いため、骨折などのけがをする場合があります。

犬は痛みに辛抱強い性質のため、飼い主がよく観察する必要があります。

歩き方がおかしい、ひきづっている、息が荒い、元気がないなど、

おかしいと思ったらすぐに病院に連れていきましょう。

 

事前の注意として、

  • 高いところで遊ばせない、立たせない
  • 地面が滑るところ、がたがたな場所を歩かせない、遊ばせない
  • 室内で床が滑りやすい場所にはラグを引くなどして遊ばせる
  • 階段を降りるときは、だっこして降りる
  • 自転車で散歩しない、かごなど不安定なところにいれない

などがあります。

 

すべるところは特に注意で、おすわりができないようなところは

犬にとって滑りやすいところです。

室内で遊ぶ場合、

足の裏に、滑り止めのワックスをぬってあげたりすると、より安全です。

アロペシアX

生後11か月~11歳と幅広い年齢で起こる可能性のある、

毛が抜ける病気です。特に1歳~4歳におこりやすいです。

 

初期の段階では部分的に毛が薄くなり、毛と毛の間があいてきます。

やがて、頭と尾っぽの先端、足の先端を除いて全部毛が抜け落ちてしまいます。

犬自身には痛みも痒みもないため、行動の変化はありません。

 

原因が不明で、なぜか毛根が委縮し、発育が止まってしまっている状態。

内服薬を投与することで、6~7割以上生えてくる可能性があります。

 

他の犬にもみられる病気ですが、特にポメラニアンに多く、

サマーカットすると毛が生えてこないというケースもあるので、

注意が必要です。

 

心臓奇形

小型犬には多い、先天性の病気です。

心臓になんらかの支障がある場合、なかなか体重が増えない、

呼吸障害などの症状が見られます。

(詳しくは心臓病の症状をご参照ください。)

根本的に解決するには手術が必要ですが、

場合によっては難しい場合もあります。

 

停留睾丸

オス犬に見られる症状で、睾丸が飛び出してこない病気。

通常半年ほどで飛び出してくるのに、出てこないことがあります。

 

直接悪影響を及ぼすことはないですが、

腫瘍化する可能性もあるため、手術で取り除くのが望ましいです。

 

チェリーアイ

目頭の裏が赤くはれ上がり、目が飛び出してしまう病気です。

先天的な原因が多く、生後半年から2歳頃までに多いです。

 

軽い場合は点眼などで炎症を抑えることができますが、

ひどい場合や何度も繰り返す場合は、手術をするのが望ましいです。

 

高額な治療費にならないために

犬の病気では、国の保険がないため費用負担がありません。

手術などでは数十万単位になることはめずらしくなく、

私も愛犬の病気で70万ほどの手術費を支払った経験があります。

万が一の高額な治療費に備えて、

ポメラニアンにあったペット保険を検討するべきでしょう。

 

 

 



スポンサー広告

このページの先頭へ