ポメラニアンの食事のやり方 成犬編

成犬になるとポメラニアンの食事のやり方も変わってきます。

このころから気を使うことで、肥満を防ぐことができ、

健康や怪我、老化防止にもつながりますので、是非とも配慮したいものです。
食事のやり方

 

生後10ヵ月から1年経ったら成犬用ドックフードに

生後10か月も経つとワンちゃんも成犬の仲間入りになってきます。

ドックフードもそれに合わせて子犬用から成犬用に切り替えていきましょう。

 

こちらも子犬が家に着た時と同様に、徐々に切り替えていくのがポイント。

突然切り替えると、下痢や嘔吐、消化不良の原因になりますから、

始めは子犬用と成犬用を混合させていき、

徐々に成犬用の割合を増やしていきます。

 

食事の回数は2回ぐらいにまとめる

子犬の時期は消化機能を考慮して3~4回にしましたが、

成犬になるにつれ回数を2回までに落としていきましょう。

1回あたりの量を上げる形にします。

始めは犬も慣れないと思うので、食事と食事の間はかるいおやつで対応します。

 

ドライフードをメインとした食事を

成犬用のドックフードは犬が喜ぶように、見た目や味に様々な工夫が凝らされています。

栄養価のバランスにも優れているので使用するのをおススメします。

 

また形状に合わせて、ドライタイプ、モイストタイプ、ウェットタイプの3種類がありますが、

主にドライタイプをメインとした食事にすると良いでしょう。

硬さがあるため、歯や頬を強くすること、歯石予防の効果があるためです。

特に小型であるポメラニアンは、歯石がたまりやすいです。

 

また値段もお手頃で保存も効くために、家計にも優しいとおもいます。

あわせてビタミンやカルシウムの粉末を一緒に混ぜるのも効果的です。

ドライフードは食いつきが悪い傾向にありますが、

その場合は、100%食いつき実績のドライフードがおすすめです。

 

ドライタイプのエサ

 

モイストタイプは肉やチーズ、レバー、卵などを混ぜ合わせた半生タイプで、

美味しさの点でも犬が喜ぶ傾向にあります。

ただ、ちょっとお値段が高く、保存性にもかけるます。

 

さらに柔らかいのがウェットタイプです。

肉や魚をペースト状にしたものでカンズメされています。

おそらく多くのワンちゃんがこれが一番好きだと思われますが、

歯に食べ物が付着したままになりやすいので、

歯のお手入れをしっかりおこなわないと歯石や歯臭の原因になります。

 

モイストとウェットタイプは、たまにドライタイプと混ぜ合わせて使うのが良いと思います。

その際は、栄養価のバランスを崩さないためにも、

ドライタイプ対して、の2割程度を混ぜてあげます。

 

食事の時間の長さはしっかり決めることが大事

基本的には食事は決まった時間に与え、30分ほどで片付けるようにします。

時間内に食べ終わらなくても、次の食事まで与える必要はありません。

 

ご法度なのが、ご飯を残したからといって、別の食べ物を与えること。

これをやってしまうと、「ご飯を残すことでよりおいしいものをもらえる」と

犬が学習してしまいます。

 

また出しっぱなしは、好きな時間に食べれるためながら食いになったり、

遊びながら食べたりする習慣が付きかねません。

しっかりと決められた時間と長さで与えていくのが大切です。

 

ポメラニアン成犬に必要な摂取量とは

どの犬種にも理想的な体重と言うものがあるのはご存知でしょうか?

JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)などでも、各犬種の標準体重を示しています。

その中でポメラニアンの標準体重は、成犬で約1.8~2.3kgとされています。

 

しかしこの標準体重の枠から外れたポメラニアンに問題があるのかと言えば、

そうではなくあくまでも標準体重であり、

一般に飼われているポメラニアンには個体差があるので、

それ以上の体重であるから、ダメであると言う訳ではありません。

ただ飼い主は、体重過多による支障が体に起きることも心得ておく必要があります。

 

愛犬であるポメラニアンの背中をつまんでみましょう。

どうでしょうか?苦も無くつかめるようであれば、これは余計な部分が多いと考えなければならず、

この体重過多はすべて飼い主の責任と考え、食事による体重管理を考えましょう。

一般的にポメラニアンに必要とされているカロリーは、

体重1キロに対して50~110カロリーで、ポメラニアンが2キロだとすると、

100~220カロリーを与えると良いとされています。

しかし、こちらはあくまでも目安で、年齢や去勢・避妊をしているなどによっても異なります。

 

そこで、犬の必要摂取カロリーの簡単な計算方法をご紹介しましょう。

以下の計算式に、愛犬を当てはめてみましょう。

(体重×30+70)×係数=1日に必要な摂取カロリー

係数は犬の年齢や状況によって変わりますので、下記の一覧を参考にしてください。

【係数一覧】

  • 去勢や避妊をしていない成犬 1.8
  • 去勢や避妊済の成犬 1.6

以上の計算方法で愛犬の1日の摂取カロリーを計算して、

適切な量の食事を与えるようにすることが大切です。

ただしこの計算方法は、肥満傾向でない犬に対しての計算方法です。

1日に30程度の散歩を2回行う犬と、そんなに運動をさせない犬とでは、

必要な摂取カロリーが変わります。

 

この必要な摂取カロリーには、1日の食事の他におやつも含まれています。

喜ぶからと言っておやつの与えすぎは肥満の元となりますので、

充分注意をして与えるようにしましょう。

大切なことは、飼い主が犬の体重や運動量をよく把握しておくことです。

人間と同じように犬も腹八分目が長生きの秘訣です。

犬にとってお腹いっぱい食べることは幸せなことですが、

食事の与え方によっては健康状態を悪くすることを飼い主は心得て、

適切な給餌量を与えるようにしましょう。

 

残り物を後から食べさせない

もう一点注意したいのが、食べ残しをした食事を、

次の食事に出すことです。

特に夏場は傷んでしまっている可能性もたかいため、食中毒の原因になります。

もったいないですが、必ず新しいものを与えるようにします。

また、お水も同様に常に新鮮なものを与えるようにしましょう。

 

ポメラニアンは特に肥満に注意する犬種

小型犬の場合、必要摂取カロリーは人間に比べて圧倒的に低いです。

またポメラニアンはもともと食欲を作用する、

副腎皮質ホルモンの分泌が高いと言われている犬種です。

そのため「食いしん坊」が多いのです。

 

食べ物を与えたら、いくらでも食べてしまうでしょう。

特に犬は人間の食べ物やおやつには目がありません。

可愛いからといってあげ過ぎていると・・・

あっ!というまにおデブちゃんになってしまいます。

(という私のポメもなってしまい、ダイエットをしました)

 

また、犬の肥満はかなり目に見えてこないと、

飼い主さんが気づかないことが多いとされています。

本来は隠れ肥満が結構多く、気づくときは超肥満になっているのです。

犬の肥満を測るバロメーターとして、

ボディコンディションスコア(BCS)というものがあります。

 

インターネットで検索すると見ることができますが、

健康ペットフードのロイヤルカナンのページにBCSでも確認することができます。

ボディポジショニングスコア

参照元:健康ペットフードのロイヤルカナン

 

肥満になった場合に飼い主ができること

可愛い愛犬に毎日与える食事の量が、適量であるかの判断基準になるのが犬のウンチです。

ウンチがやわらかそうであれば、食事の量を与えすぎていると考えられますし、

コロコロの硬いウンチであれば、食事の量が少ないと考えられます。

ポメラニアンのウンチで丁度良い硬さは、耳たぶくらいの硬さで、

ウンチを拾ったときに少し跡が残る程度の硬さです。

よく観察をしてみましょう。

 

では、肥満気味であると言う判断はポメラニアンの体型で判断ができます。

肥満気味の太りすぎであるのか、

食事の量が足らずに痩せすぎなのかを体型チェックしてみましょう。

体型チェックは、目視と手による判断で行います。

どの様なところをチェックすれば良いのか、

各体型別にご紹介しましょう。

痩せすぎの場合

ポメラニアンを真上からと横から見た場合、肋骨や骨盤が浮き出ている。

腰が異常にくびれている。

体を触ってみると脂肪が少なく皮膚の下直ぐに骨がある。

理想の体型

ポメラニアンの体を上から見ると、

腰にくびれがあり、手で触ると肋骨や腰椎が分かる。

肥満体型の場合

肥満の体型の場合、脂肪が多いため肋骨に触ることができません。

腰のくびれはなく腹部が垂れ下がっている。

もし肥満体型であると判断した場合、摂取カロリーを減らすことを考える必要がありますし、

その他に肥満対策を行うことをオススメします。

そこで肥満体型の対処法についてご紹介しましょう。

食事の量をコントロールする

ポメラニアンは食欲旺盛な犬種ですが、肥満を解消するには食事の量を減らすことが一番の方法です。

食事+おやつの1日の量を決めることが大切です。

それ以上は、どんなに可愛くねだられても与えないようにしましょう。

急激に減らすことは健康面に良くないので、

徐々に減らすことを忘れないようにしましょう。

それが愛犬のためになると飼い主の強い意志が必要です。

もちろん家族全員の協力が大切ですので、徹底するようにしましょう。

食事の回数とドッグフードの種類

食事の回数が多いと脂肪の蓄積が少なくて済みます。

できれば1日食事の量は変えずに回数を増やして小まめに与える方法を試してみましょう。

また肥満犬用のドッグフードを与えることも良い対処法です。

ダイエット用のカロリーの低いドッグフードを与えてみましょう。

散歩と運動を増やそう

ポメラニアンは痩せにくい犬種のため、運動量を増やすだけでは体重は減りません。

食事のコントロールをしながら、散歩や運動時間を増やしましょう。

散歩する距離を伸ばしたり、坂道をコースに取入れるなど工夫してみましょう。

また自由に走り回れるドッグランなどを利用すると、

運動量が増えて体重減少につながるでしょう。

 



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