犬の妊娠の確認と正しい対応

交配が終了したら、妊娠しているか確認して出産準備に入る必要があります。

とはいえ人間と違って言葉がしゃべれないので、

妊娠したのかどうか確認するには外見や症状からしかありません。

ここでは、妊娠の確認と出産準備についてまとめました。

 

交配後2~3週間までは激しい運動は避けること

交配をした後のメスのワンちゃんは激しい運動をするのは避けましょう。

流産をしてしまう危険があるからです。

とくに交配後2~3週間後は受精卵の着床期間なので、絶対に避けます。

ただし、これを過ぎると逆に必要になってきます。

 

妊娠がわかるのは3~4週間後

妊娠したかどうかわかるのは、人間のつわりと似た症状で確認できます。

食欲の低下、胃液を吐くといったものですが、個体差で症状がない場合もあります。

 

また乳頭が赤みをおびて膨らんでくるので、確認することができます。

(想像妊娠という症状もあるので、ご注意ください。)

40日を過ぎるとお腹が膨らんでくるので、はっきりとしてきますが、

いずれにせよ動物病院でエコー診断をしてもらいましょう。

 

6週目くらいから妊娠犬用ドックフードを

食欲旺盛なポメラニアンも妊娠により食欲が低下する傾向にあります。

しかし母体の栄養はしっかりと考えなければいけないので、

消化が良く、栄養価が良いものを適量与えるようにします。

 

また6週目くらいからは妊娠犬用のドックフードにきりかえましょう。

7週目からは与える量を2割程度増やし、回数を3回に分けて少量づつ与えます。

 

出産までの約9週間の母犬への対応

ポメラニアンは出産までは交配後、約9週間ほどかかります。

それまでの、ポメラニアンの状態、食事やその他注意事項をまとめました。

母犬の変化

1~3週間

  • 1週間ほどで、陰部からの出血が止まり、委縮したように見える。

  • 3週目くらいから食欲不振やつわりの状態が見られる。(つわりは個体差がある)

4~5週間

  • 委縮した陰部が再び膨張して湿潤する。

  • しっぽに粘液上のおりものが付着することがある

  • 乳頭が赤く色付き、乳腺が張ってくる

  • 乳腺の周囲が脱毛し始める

6~7週間

  • 腹部から陰部にかけて膨らみ始める

  • 乳腺のまわりが脱毛し始める

  • 床をがりがりと搔いたり、穴を掘る仕草を頻繁にする

  • 少量の尿をする回数が増える

8週間

  • お腹が急激に膨れ、胎児の動きがわかるようになる

  • 下側の乳首から薄い初乳が見られるようになる

9週間

  • 出産が近づくと体温がマイナス1度ほど下がる

  • 息づかいが荒くなる

  • 陣痛が20~30分ほどの間隔であり、徐々に短くなる

 

母犬への対応

交配後食事の対応運動の対応
1~3週間今までどおり与える過激な運動を避け、安静にする。
4~5週間今までどおり与える歩行運動や日光浴をする。
6週間妊娠犬用のドックフードに切り替える。
状況に応じ、カルシウムやビタミンのサプリメントを与える。
20分程度の歩行運動をする。(体重の均一化や過大児の予防になる)
7~8週間妊娠犬用のドックフードを与える。
食事の量を2割ほど増やし、回数を3回に分けて少量づつ与える。
15~20分程度の歩行運動をする。
9週間ほとんどの犬が食事を食べなくなる歩行運動もしたがらなくなるので、無理にさせない。

 



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