ポメラニアンの抜け毛の時期と対策

ポメラニアンの大きな特徴と言えば、やっぱりふわふわ、モコモコした被毛ですね。

ダブルコートと呼ばれる毛並で上毛と下毛の2重構造です。

下毛はふわふわと柔らかく、上毛は放射状に美しく生えています。

そのため毛吹きが良いときは、本当ににふわふわ、さらさらしていて、肌触りは最高なんです。

私はいっつも撫でて癒されています。

(被毛については、

ポメラニアンの容姿ポメラニアンの毛色の種類まとめ

をご参照ください。)

 

これがポメラニアンの醍醐味でもあると私は思いますが、

やっぱり気になるのは抜け毛ではないでしょうか。

ポメラニアンは抜け毛が多いというイメージがあるかもしれませんが・・・

やっぱり多いと思います(汗)

そんな抜け毛に困っている人も多いはず。どのように対策すれば良いのでしょうか?

ポメラニアンの抜け毛対策

普段はさほどでもないが、換毛期はやっぱり抜ける

普段から抜け毛が凄いかというと、それほどではないと感じています。

換毛期でなくても犬は毛周期という一定の周期で日々抜け変わるので、

人間の髪の抜け毛が部屋で見つかるのと、同じぐらいと思ってもらえればよいです。

 

だた夏毛から冬毛、冬毛から夏毛にかわる換毛期はやはりすごいです。

ふわふわの下毛がぬけていきます。

毎日のようにブラッシングすると、コップ1杯分くらいの抜け毛はとれます。

そして何もブラッシングしないと、

部屋のいたるところに毛だまりが落ちているのは否めません。

 

抜ける時期と期間

気になる毛が抜ける時期ですが、全部で2回。

夏毛だと暖かくなり始める、3月頃から早くて換毛期に入ります。

冬毛は気温が下がり始める9月頃から始まります。

期間は大体1ヵ月程度続くと思えば良いでしょう。

 

この換毛期に抜け毛を減らすことはできないのか?というと、

基本的にはできません。むしろ換毛が正常に行われないということは、

温度に適切に対応できない身体になってしまうため、よくありません。

春から夏の暑さに対応するため、密度が少なく少し粗めの毛に生え変わったり、

秋から冬の寒さに対応するため、密度がありふわふわした毛に生え変わるのが換毛期。

全ての犬に換毛期があるわけでないですが、

ポメラニアンに関しては仕方ありません。

 

抜け毛対策は?どうすれば?

やはり小まめにブラッシングをし、抜け落ちる前にブラシで取るのが一番です。

ポメラニアンの抜け毛を頬っておくと、毛がからまり毛玉になることがほとんどです。

毛玉になるとブラッシングも困難になり時間がかかるようになってしまいますし、

通気性が悪くなるため、そこからノミやダニ、

その他の理由から皮膚病になる可能性が高くなります。

 

また、ブラッシングで肌に適度な刺激を与えていくことで、

しっかりと脱毛を促すことができ、きれいな次の毛に生まれ変わります。

美しい毛並になれば、見た目はもちろん、肌触りもとてつもなく良いので、

是非飼い主さんなら体験したほうが良いと思います。

 

抜け毛をしっかりとること、肌に適度な刺激を与える意味でも、

この時期のブラッシングは特に丁寧にやると良いです。

 

とはいえ抜け毛の時期は毛玉も発生しやすいので、いきなりブラシすると

毛がひっかかり傷つけてしまう可能性があります。

まずはコーム、もしくはピンブラシで優しくブラッシングし、毛玉が無いか、

あれば除去します。

その後長毛用のスリッカーブラシでブラッシングすると良いです。

 

抜け毛防止のために、短く切るときは要注意

抜け毛防止のために、短く切る(サマーカット)などをやる場合もありますが、

その場合に注意してほしいのは、

短すぎると紫外線から皮膚を防御することができなくなること、

またポメラニアンの場合、たまに毛が二度と生えてこないといったことがあるということです。

アロペシアXという病名ですが、原因不明のため注意が必要です。

 

とはいえ、暑い季節はポメラニアンは大の苦手です。

散歩は日差しの強い日中を避ける、室内ではエアコンで最適温度に保つ、

水分をしっかりととらせ体温調整を促すといった対策をとりましょう。

 

湿気対策も万全にしよう

もうひとつ大切なのが、湿気対策です。

ポメラニアンの被毛は湿気に大変弱く、毛ぶきが悪くなります。

夏場もそうですが、多湿な日本では、

換毛期もしっかりと湿気対策をすると、美しい毛並になります。

 

ブラッシングはもちろん、寝床のタオルなどもしっかりと干します。

また、たまにドライヤーで湿気を飛ばしてあげるのも良いです。

その際は温度が熱くなり過ぎないよう、十分にドライヤーを離してかけてください。

 

冬毛は自然な気温変化が美しい毛並を作る

冬毛で特に注意したいのが、暖房器具など使っていつも温かくしていたりすると、

毛が上手に生えてこなくなり、さびしい毛並になってしまうことです。

ポメラニアンは寒さには強いほうですので、

できるかぎり自然な気温変化の中で、換毛期を行ったほうが良いでしょう。

 

ただし、子犬の時期や、心臓病など疾患をもった高齢犬などは、

寒さで体に負担がきてしまうこともあるので、

その場合は温めることを優先しましょう。

 

不自然な抜け毛は病気のサイン?

抜け毛の原因はさまざまですが、自慢の被毛が抜けて脱毛している状態はかわいそうですね。

症状別にポメラニアンの抜け毛についてご紹介しましょう。

頭部と手足以外の毛が脱毛

アロペシアXとも脱毛Xとも呼ばれている犬の皮膚病ですが、原因は不明です。

また、偽クッシング病、性ホルモン関連性皮膚疾患、

成長ホルモン反応性脱毛、去勢反応性皮膚疾患、

などさまざまな名前で呼ばれています。

 

1歳~4歳で発症することが多く、発病初期には脱毛よりも毛のボリュームが無くなった程度ですが、

艶もなくなり乾燥でパサパサした毛質になります。

治療には発毛をさせるために毛周期のサイクルを整える薬を投与したり、

性ホルモンを押さえる薬が使われます。

家庭では、皮膚の乾燥を防ぐように衣服を用いて皮膚の保護をします。

アレルギーが原因の脱毛

皮膚のトラブルであるアレルギーですが、

主にノミアレルギー・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーがあります。

アレルギーは全てかゆみが伴うため、

患部を掻く・舐める・噛むと言った行為が、脱毛を引き起こします。

 
このアレルギーが原因の脱毛は局部的なものが多く、炎症や発疹などが見られます。

ノミアレルギーの場合は、駆除薬を投与することで治療を行います。

またアトピー性皮膚炎の場合は原因となるアレルゲンを取り除くようにしましょう。

内臓疾患による脱毛

クッシング症候群と呼ばれる病気で、別名副腎皮質機能亢進症とも呼ばれています。

副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることにより起こる脱毛症です。

皮膚の弱い部分が脱毛することが多く、左右対称性の脱毛が特徴です。

お腹の膨らみや多飲多尿も特徴の一つです。

この病気は完治がむずかしく、症状をいかに押さえ進行を遅らせるかが大切です。

治療は食事療法などで対応しましょう。

猿期による脱毛症

ポメラニアンの猿期は、子犬の生後3か月から半年後にかけて脱毛していきます。

ポメラニアンすべての子に起こるとは限りませんが、

鼻の周りからを徐々に毛が抜けてします。

また毛が抜け始めると、みすぼらしいと感じる飼い主さんも多いようです。

そのため、何かの病気ではないかと病院に連れて行くことも少なくないようです。

 

この猿期とは、ポメラニアンの子犬の毛から大人の毛に生え変わる時期です。

大人になるまで毛がスカスカになってしまうので、不安になりますが、

半年ほどこの猿期が続きます。元気で食欲があれば心配は要りません。

ストレスが原因の脱毛症

ポメラニアンが成犬になってから、抜け毛が激しく、

その抜け毛の場所から毛が生えてこない状態の場合、

強いストレスを感じていると考えられます。

運動が足りない、遊び足りない、

飼い主さんにかまってもらえないなどもストレスの原因になります。

 

ストレスを解消するには、愛犬の欲求を理解してあげることが大切です。

ただし甘やかし過ぎるのは厳禁です。ポメラニアンはとても寂しがり屋の甘えん坊です。

飼い主主導で、コミュニケーションをタップリ取ってあげましょう。

バリカンカットで脱毛症になる?

犬のサマーカットをするとき、バリカンですっきり短くカットしてもらう場合がありますが、

できればはさみでのカットをオススメします。

バリカンによる電動や熱が被毛に影響を与えていると考えられます。

ハサミで毛を揃えてカットしていくようサロンでお願いしてみましょう。

サマーカットで短くしたときは、皮膚の負担を軽くしてあげることが大切ですね。

直射日光などが当たらないように皮膚を守るようにししましょう。

 

以上のようにいろいろな抜け毛の原因があることがわかりますね?

原因は抜け毛の状態(外見)からある程度判断することが可能です。

こちらの犬の症状から病気を調べる(外見を見る)も合わせてご参照ください。

 

 



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