子犬の無駄吠え、噛みクセ、夜泣きを無くすためのトレーニング

ワンちゃんを飼うと、中には無駄に吠えたり、噛みついたり夜泣きがひどいなど、

困ったクセがつくことがあります。

これはその犬の気質もありますが、多くは子犬の時期の犬の社会化に、

何かしらの問題があった可能性もあります。

 

そうならないためにも、おすわりやマテといったしつけ意外に、

人間社会になじむためのトレーニング(パピートレーニング)が不可欠です。

ここでは子犬のうちにやっておきたいパピートレーニングをまとめてみました。

 

犬の問題行動の原因は以下の3要素から

まず犬が問題行動(無駄吠え、噛み癖、破壊、おびえるなど)を起こす原因を整理します。

遺伝的な部分もありますが、多くは以下の3つの時期に問題がある可能性があります、

  • すりこみ期(4~7週齢)・・・母犬や兄弟と触れ合い、犬の言語(ボディーランゲージ)などを学ぶ
  • 社会化(8~18週齢)・・・人や他犬、物などに触れて学習していく
  • 飼育環境・・・飼い主さんの対応など

 

特にすりこみ期は母親の愛情を受ける大切な時期で、この時期に触れ合いが少ないと

脳の発達がおくれ、精神異常などになる場合があります。

そのため子犬を飼うときは少なくともこの時期を過ぎた子犬を選びましょう。

 

社会化はこれから説明する内容になります。

こちらも犬が色々な経験をして学習する重要な時期になります。

この時期に周りと接触が疎かだと、適応能力が下がったり、恐怖や自信損失から

問題行動に出てしまいます。

子犬のしつけの基本!問題行動を無くすためにで基本を抑えながら、

しっかりと実践していくと良いと思います。

 

体を触ってもいやがらないように

噛みクセがある犬の特徴のひとつに、体のいやな部分を触れることがあります。

人間同様、犬にも嫌な部分はありますが、小さい頃から慣らしておくと、

このようなことになりません。

 

このトレーニングは様々なシーンで重要になります。

  • 医者に診てもらうときにおとなしくできる
  • 耳や歯磨き、おしりの掃除をしやすくなる
  • 知らない人でも噛まなくなる

 

しつけ方は普段の生活の中でおこないます。

まずはしばらく抱いてあげて、犬を落ち着かせます。

そのまま仰向けの体制をとらせるようにして、リラックスさせるように体中を触りましょう。

大切なのは落ち着いた雰囲気で飼い主さんが感情的にならないこと。

嫌なことではないことを犬にわかってもらいます。

 

慣れてきたら耳をさわってみましょう。

こちらも優しく触ってあげます。「ヨーシ、ヨーシ」と声をかけながらです。

なれてきたら次はしっぽを優しく触ったり

肛門が見えるように動かしたりします。

 

始めは暴れることが多いですが、根気強く行ってください。

あまりにも暴れたり、噛むようなら「イケナイ!」と厳しい目で叱ります。

ただし、感情的になったり、たたいたりしてはいけません。

噛む行為は噛み癖をなおすために重要なので、無理やりやめさせようとしてはいけません。

 

口を開ける場合は、片手で上あごを抑えて、

下あごをもう片方の手であけるようにします。

こちらも楽しい雰囲気で興奮させないように行います。

慣れてきたら、歯ブラシをして、今のうちにならしましょう。

 

他の人や犬、色々な物や音に触れさせる

噛みグセのもうひとつの原因は、小さい頃に他人や他犬、

色々な物や音に触れる機会が少ないために、恐怖や敵意から噛むケースです。

これは吠えクセにもつながります。

 

他人と慣れさせるには、まず飼い主さんに似た人から始めると良いです。

性別や近い年齢の人にお願いし、おやつや「ヨーシ、ヨーシ」してもらうなど

良い体験を積ませていきます。

 

他の犬に慣れさせるには、犬同士で遊ぶのが一番です。

遊ぶなかで、付き合い方を学んでいきます。

まずは落ち着いた犬から触れさせると良いでしょう。

相手のおしりのニオイを嗅いで挨拶させることを繰り返していけば、

自然と犬社会にも溶け込みます。

 

散歩などでいろいろなものに遭遇させることも重要です。

車の騒音、踏切のおと、虫、人ごみ、カミナリなど

様々なものに遭遇させることで慣れさせていきます。

始めのうちは吠えたり、臆病になったりしますが、

その時は飼い主さんが優しく大丈夫だよと声をかけてください。

感情的にならずどっしりとかまえておくことが重要です。

 

サークルの生活に慣れさせる

よくあるのがサークルの中に入れると吠え始めて止まらないケースです。

お客様が来たとき、人間が来たときなどでサークルに入れたいけど、

吠えるのでできないなど悩む飼い主さんも少なくありません。

 

これを慣れさせるには、小さいころからずっと放し飼いにするのでなく、

食事や遊びが終わったら、サークルの中に入れることです。

これを習慣化させることで、大きくなっても吠えなくなります。

詳しくはお留守番できるようになるには?を参考にしてください。

 

すでに吠え癖がついていたら、無視しつづけてください。

そして静かにして挙げ得られるようになったら、

すかさず十分にほめてあげるようにしましょう。

 

ケージトレーニング

サークルに並んで大変なのが、ケージに入ろうとしない犬です。

こちらも、電車や車移動などで重宝しますが、

中々入らなくて困ることも少なくありません。

 

小さい頃にケージの傍で遊ばせたり、食事を与えたりします。

こうすることでケージの近くでは楽しいことがあることを覚えます。

またケージの中におやつを入れるなどして誘導しましょう。

 

慣れてきたら、中に入る瞬間に「ハウス」と号令を出します。

入ったら、タイミングよく「ヨーシ、ヨーシ」とほめてあげましょう。

 

サークルもそうですが、罰としてゲージに閉じ込めたりしないこと。

犬は楽しい事であれば素直に行動し、嫌なことは行動しません。

嫌な記憶を積み重ねると反抗するようになります。

 

夜泣きをなおすには

犬によって夜泣きがひどい場合があります。

これは不安や恐怖から鳴きます。

ポメラニアンは依存性が低く、勇ましい性格なので自然と治りますが、

どうしてもひどい場合は、飼い主さんの気配が感じるところや

小さな灯りをつけておくなどしましょう。

 

小さい時からお手入れに慣れさせる

ブラッシング、歯磨き、耳掃除などは小さいうちから習慣化させます。

ポイントは良い体験を積ませていくことです。

始めは嫌がりますが、無理強いさせず、優しく撫でながらリラックスさせましょう。

「ヨーシ、ヨーシ」と声をかけながら、いい子であることを伝えます。

 

全てのグルーミングの基本や優しく、平常心でリラックスしながらおこなうことです。

その気持ちが犬に伝わり、おとなしくお手入れを受け入れるようになります。

 

以上が子犬の時期から慣れさせておきたい社会化のトレーニングです。

 



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