ペット保険の免責とは?二つの種類と意見の別れる補償

最終更新日:2018年4月25日

ペット保険を含め、保険には必ず『免責』というものがあります。

免責は難しい部分に書かれていたり、

文言が難解にできていたりするため、あまりよく理解せず決めてしまうこともあります。

ここではペット保険の免責について、

注意すべきポイント、見るべきポイントをまとめてみました!

 

そもそも免責とは?

一般的な免責の意味は、

①責任を問われるのを免れること。
②債務者が債務の全部または一部を免れること。
参考:weblio辞書

となっていますが、

ペット保険では簡単に言えば『補償金を支払ってくれない内容』と言えばよいでしょう。

なのでどんなに補償率が良くても、免責に引っ掛かると補償金に影響がでてきます。

ペット保険における免責は大きく2種類に分けることができます。

『免責事由』と『免責金額』です。

こちらについては後ほど、詳細をお話していきます。
 

免責の内容はどこでチェックする?

保険では必ず契約前に重要事項説明書と約款というものを確認することができます。

どちらにも免責に関する内容は記載されていますが、

重要事項説明書のほうが、契約する上での要点をまとめてあるので、

比較的チェックしやすいです。

流し読みはせず、必ず確認することが望ましいです。

 

一般的な免責事由について確認!

免責事由とは、

『特定の理由・原因による物事に対して保険金を支払わない』

というものです。

ペット保険にもこの項目は必ずあります。

一般的な事由についてみていきましょう。

各社表現に多少のばらつきはありますが、基本は下記のような内容になります。

  • 既往歴、先天性異常など
  • 予防治療、予防により防げる病気
  • 食品系・代替治療
  • 持ち帰り薬用シャンプー
  • 妊娠関連の費用
  • 治療付帯費用
  • 治療行為に該当しないもの

 

既往歴、先天性異常など

保険契約前および待期期間中に乗じたケガ、病気、先天性異常は補償外です。

先天性異常とは新生段階で生まれつき体に異常があることを指します。

先天性異常として代表的な病気は以下のようなものがあります。

口蓋裂、眼瞼内反症、眼瞼外反症、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、先天性不正咬合など

 

ただし契約後に先天性異常が見つかった場合(ただし契約年度1年間のみ補償)や、

保険会社によっては条件付きで補償される可能性があります。

  • 契約後の先天性異常発見:アクサダイレクト
  • 鼠径ヘルニア:ペット&ファミリー、PS保険
  • 臍ヘルニア:ペット&ファミリー

なお遺伝性と呼ばれる下記の病気に関しては、

保険会社によって解釈がわかれてきます。

水頭症、肘関節形成不全、股関節形成不全、先天性膝蓋骨脱臼、心臓病、椎間板ヘルニア、てんかん、潜在精巣、進行性網膜萎縮症、レッグヘルペス、先天性白内障など

 

またもともと病気やケガを持っていると、

保険加入そのものの難易度もあがってきます。

詳しくは下記を参考にしてみてください。

 

予防治療、予防により防げる病気

ペット生活でよくある予防関連の処置に関して、

ペット保険ではその費用を補償されることはありません。

マイクロチップ装着費用、狂犬病予防接種、ワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・マダニ規制予防、健康診断費用、症状を伴わない検査費用、歯石取り、肛門腺しぼり、耳掃除、爪切り、断耳、断尾、美容整形、声帯除去など

 
また予防すれば未然に防げた病気に関しても補償対象外です。

犬パルボウイルス感染症 、犬ジステンバーウイルス感染症 、犬パラインフルエンザ感染症 、伝染性肝炎 、犬アデノウイルス2型感染症 、狂犬病 、犬コロナウイルス感染症 、犬レプトスピラ感染症

 

食品系・代替治療

ペット保険では主に内科・外科治療など西洋医学に対して補償されます。

そのため代替治療や食品系による治療は補償対象外となってしまいます。

たとえ医師から処方されたとしてもです。

療法食、医薬品以外のサプリメント、漢方薬、医薬部外品、未承認の薬剤、中国医学、インド医学、アロマテラピー、ホメオパシー、酸素療法、リハビリテーション、減感作療法、温泉療法など

 

持ち帰り薬用シャンプー

皮膚病などの治療では、薬浴やシャンプーによる処置がおこなわれますが、

持ち帰り分のシャンプーやイヤークリーナーなど、

皮膚洗浄目的で使用される製品は対象外です。
 

妊娠関連の費用

妊娠にかかわる費用はペット保険では対象外です。

避妊費用も対象外となります。

治療に関係ない去勢手術(停留睾丸起因含む)・避妊手術、交配、妊娠、出産、早産、帝王切開、流産、人工流産など

 

またこれらに起因して生じた症状やケガ、病気も対象外となっています。

ただ例えば子宮蓄膿症により子宮を摘出するといった手術は補償されます。

また下記の保険会社においては条件付きで補償される可能性があります。

  • 停留睾丸摘出:ペット&ファミリー
  • 帝王切開:ペット&ファミリー

 

治療付帯費用

治療によって発生した付帯費用に関しては補償外となります。

時間外診療費、往診料、文書作成費用、ペットホテル代、預かり料、カウンセリング料、指導料など

 

治療行為に該当しないもの

保険制度の観点から治療に該当しない行為に関しては補償外となります。

乳歯遺残、睫毛乱生、臍ヘルニア、安楽死、遺体処置など

 

ただし下記の保険会社においては条件付きで補償される可能性があります。

  • 乳歯遺残抜歯:ペット&ファミリー

 

普段は影響が少ない事由

普通に飼っているうえではあまり気にしなくてもよい項目です。

飼い主さんの故意や過失

飼い主さんの故意、もしくは重大な過失によってペットがケガや病気になったものを指します。

例えば虐待だったり、危険な場所で放し飼いにしたりなどです。

自然災害によるもの

地震や噴火、津波などで生じたケガや病気を指します。

これは保険だけでなく住宅など契約としては一般的な事由です。

 

会社によって分かれる補償外

基本的な事由は全社ほぼ共通といってよいですが、

病気によって補償内外がわかれるものがあります。

特に多いのが遺伝性疾患です。

遺伝性疾患をはっきりと免責事由に明記している会社とそうでない会社に分かれます。

明記している会社は以下です。

アクサダイレクト、ペットメディカルサポート(PS)保険、ペット&ファミリー

 

しかし明記していない会社でも、病気や状況によって先天性と診断されることもあります。

そもそも先天性異常には遺伝性によるケースもあり、

両者の境界線はあいまいです。

気になる方は加入する前に確認をとりましょう。

 

また以下は犬でリスクの高い病気の各社の解釈をまとめたものです。

約款およびホームページを参考元にしています。

約款に書かれていない場合は、基本補償内ですが、

『など』のように不明瞭な場合があったり、

遺伝性疾患も先天性と解釈するケースもあることから、

『明記なし』という表現にしています。

  • 『〇』・・・補償の明記あり
  • 『▲』・・・条件付き補償
  • 『×』・・・補償外
  • 『明記なし』・・・確認取れない
 後天性膝蓋骨脱臼 後天性椎間板ヘルニア後天性股関節形成不全気管虚脱異物誤飲ノミ・ダニ・ミミヒゼンダニ
よる皮膚疾患
レッグペルテス病進行性網膜萎縮てんかんチェリーアイ
アイペット明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし
アクサダイレクト×明記なし×明記なし明記なし××明記なし明記なし
アニコム明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし
あんしんペット保険×××明記なし明記なし×明記なし××
au損保のペット保険明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし
FPCペット保険明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし
SBIいきいき少短××明記なし明記なし×明記なし明記なし明記なし明記なし
日本アニマル倶楽部×明記なし××明記なし明記なし×明記なし××
日本ペットプラス(旧:ガーデン)×明記なし××明記なし明記なし×明記なし××
日本ペット共済×××明記なし××明記なし××
ペットメディカルサポート(PS)保険×明記なし×××明記なし
ペット&ファミリー明記なし×明記なし明記なし▲(内服薬のみ)×××明記なし
ペッツベスト明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし
もっとぎゅっと明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし明記なし

 

犬全般では異物誤飲、ノミ・ダニ・ミミヒゼンダニよる皮膚疾患、

小型犬の場合は膝蓋骨脱臼、

ダックスフンド、ウェルシュコーギーなど胴長犬種なら椎間板ヘルニア、

パグなどの短頭腫なら気管虚脱、

中型、大型犬なら股関節形成不全が特にリスクが高い事由になります。
 

免責金額有無は必ずチェック

免責金額とは補償対象の病気やケガであっても、

一定額を必ず自己負担していただく金額になります。

免責金額はプランによって有無が分かれているケースが多く、

基本的に低額な保険料の場合は免責金額が設定されていることがあります。

さらに免責金額には二つの計算方法があります。
 

1日、診療ごとに発生するケース

1日ごとや、1診療ごとに免責金額を支払わなければいけないケースです。

下記のような会社プランがこの免責金額にあたります。

  • ペット&ファミリー:げんきナンバーわんslim70、げんきナンバーわんslim50
  • もっとぎゅっと:手術保険 70%プラン、手術保険 90%プラン
  • あんしんペット保険:Mプラン、Sプラン

基本的にはこのタイプの免責金額はおすすめしていません。

例えば治療回数が多くなりやすい通院治療では、

補償金額に大きな影響が出るからです。

免責金額の補償金への影響例

ペット医療では通院治療が圧倒的に多いので、

保険料がいくら安くても補償が満足にならないケースが出てきます。
 

病気、けがの単位

その病気やケガの治療終了までを1単位として、1回だけ免責金額を支払うタイプです。

下記のような会社プランがこの免責金額にあたります。

  • ペッツベスト:ファーストプラン、ベーシックプラン

このタイプは補償金額への影響は軽微なので、

保険料やその他に魅力を感じたならば、加入を検討しても良いと思います。
 

状況によって補償外になってしまう場合も

免責事由に触れない場合は、基本的に補償を受けることができます。

しかしながら病気やケガの種類によっては、

補償終了後に免責になってしまう場合があります。

次年度契約から適応されることが多いでしょう。

どういった病気やケガが該当されるかは、明記されていませんが、

基本的には加入時の審査基準に該当する病気は免責になる可能性が高いです。



 

Facebook

サブコンテンツ

ページの先頭へ