ペット保険の損害保険会社と少額短期保険会社ではどちらが良い?

ペット保険では保険会社が運営しているのが一般的ですが、

実は会社の違いがあります。

ペット保険の会社の違いとは何か?運営会社によって保険を選ぶべきなのか?

お話していきます。

ペット保険の運営会社は3種類

損害保険会社と少額短期保険会社、そして一般社団法人に分けることができます。

一般社団法人は厳密には保険会社と違い、営利目的で運営するものではないため、

保険ではなく共済という言葉をよく使います。

また保険料ではなく掛金、共済金といった言葉を使います。

ただ一般社団法人は全体から見れば数は少なく、

現在のところ日本ペット共済、ペットライフジャパン、ペティーナの3団体です。

 

そしてペット保険の多くが、損害保険会社と少額短期保険会社に属しています。

数で言うと一番が少額短期保険会社、損害保険会社、一般社団法人となります。

損害保険会社と少額短期保険会社との違いは?

両者の違いは細かい点で色々と違いますが、そもそも少額短期保険は2006年の法改正に伴い、

損害保険会社の保険のミニバージョンのようなイメージで作られた区分になります。

そのため大まかには損害保険会社は保険が大きく、少額短期保険は小規模という感じです。

比較してみましょう。

 損害保険会社少額短期保険会社
保険を提供するには?金融庁へ免許制財務局へ登録制
取り扱い商品生損保兼営可
保険金額、保険期間に制限あり
生損保兼営不可
保険金額、保険期間に制限はない
保険契約者保護機構対象対象外
供託金制度特になしあり
資本金・基金10億円以上 1,000万円以上
国の監督指針保険会社向けの総合的な監督指針 少額短期保険業者向けの監督指針

 

まず損害保険会社は免許制となっており、資本金も10億円以上と保険を提供するまでの難易度が高いです。

対して少額短期保険会社は登録制となっており、

資本金も1000万以上と損害保険会社に比べればハードルが低いです。

契約者保護も違う

私たちに影響するとすればまずは契約者保護の制度でしょう。

契約者保護とは万が一保険運営元が破綻した際、保険料などを含めどれだけ戻ってくるかということです。

損害保険会社では契約者保護機構という保険業法に基づき主務大臣の認可を受けて設立された法人があるのですが、

そちらから破綻した際は一定の補償がされます

対して少額短期保険会社はこの保護の対象外となっているため、補償を受けることができません。

 

じゃあ少額短期保険会社は補償がないのか?と言うとそれは違います。

少額短期保険では供託金制度というものがあり、事業開始時最低でも1000万円の準備金が義務となっています。

加えて次年度以降は前事業年度の年間収受保険料×5%が追加で必要になり、

破綻時はこの供託金から補填されるため、破綻時の備えがないわけではないのです。

保険商品の規模が違う

もう一つ私たちに影響があるのが提供できる保険商品が違うことです。

損害保険会社では特別な制限がありませんが、少額短期保険は色々とあります。

保険の種類保険金額(受け取れる保険金)の上限
死亡保険300万円以下
医療保険(傷害疾病保険)80万円以下
重度障害保険300万円以下
特定重度障害保険 600万円以下
傷害死亡保険300万円以下
(調整規定付き傷害死亡保険の場合は、600万円)
損害保険1,000万円以下
低発生率保険(※3)1,000万円以下

 

保険によって保険金額の上限が決まっており、さらに低発生率保険以外の保険金額の合計が1000万円以下とも定められています。

加えて、保険料についても年間収受保険料が50億円以下という宣言があり、

さらに保険期間も①生命保険、傷害疾病保険は1年、損害保険は2年まで、つまりその都度更新が必要になるということです。

ここが損害保険会社のミニバージョンと言われる由縁で、

要は保険料も高くて補償も大きくて、一生涯補償!みたいな保険が提供できないわけです。

なので少額短期保険が提供する保険は、保険料も補償内容も小規模が特徴になります。

損害保険と少額短期保険の内訳

3つの運営種類の違い確認したところで、ペット保険では現在どのような会社や団体があるのでしょう?

下記は国内でペット保険を提供する一覧です。

 損害保険会社少額短期保険会社一般社団法人
会社名・au損保ペット保険
・アイペット損害保険株式会社
・アクサダイレクト
・アニコム損保
・FPCペット保険
・イオンのペット保険
・イーペット保険
・SBIいきいき小短
・日本ペットプラス
・日本アニマル倶楽部
・ペッツベスト
・ペット&ファミリー
・ペットメディカルサポート(PS保険)
・楽天少額短期保険
(あんしんペット、新ワンニャン保険)
・日本ペット共済
・ペットライフジャパン
・ペティーナ

 

ペット保険では有名なアニコムやアイペットは損害保険となっており、

インターネットを中心に成長している会社はほぼ少額短期保険となっています。

なおもともとペット保険を提供し始めたのは一般社団法人と言われています。

運営の違いで保険を選ぶべき?

さて、ここからが本題です。

たまにですが、会社規模がしっかりしてそうだから損害保険会社が良いのでは?

とか少額短期保険会社は有名じゃないから不安という声を聞くことがあります。

ただ個人的にはペット保険に関しては運営会社は関係ないと断言できます。

少額短期保険会社の保険はしっかりしている

一般社団法人はのぞきますが、『少額短期保険会社はしっかりしていない』ということはまずありません。

登録制とはいえ、財務局による厳正な審査があり、

責任準備金等の積立の適切性、再保険に関するリスク管理、

ソルベンシー・マージン比率(予想外の危険が生じたときに保険会社の支払い能力があるか)の適切性、

コンプライアンス(法令等遵守)態勢などの事項が規定されていて、

決して簡単ではないからです。

さらに保険商品に関しても事業方法書・普通保険約款・算出方法書などの提出が必要で、

厳密に審査されるので決していい加減なものでは無いということです。

そもそもペット保険は小規模である

少額短期保険会社のデメリットは、

損害保険会社よりも保険商品が小規模でなければいけないということです。

が、ペット保険に関してはそもそも「小規模」の保険しかないんです。

つまり損害保険会社も少額短期保険も一般社団法人も大きな差がありません。

どこも契約期間は1年間ですし、補償内容も保険金も大きく違いがないのです。

人の保険と違い保険商品の規模に違いが出にくいのがペット保険と言えます。

お互いにメリット、デメリットがある

損害保険会社は保険商品に制限が無い分、様々な優待制度などサービスが充実している傾向にあります。

しかし代わりに保険料は高くなります。

対して少額短期保険はサービスはほとんどありませんが、年間保険料収支が制限されていることもあり、

保険料が総じて安い傾向にあります。

このようにメリットデメリットがあるので、一概にどちらが良いとは言えないわけです。

破綻していない

そもそもペット保険を運営している会社で破綻をしたところはありません。

ペット保険は性質上、保険料による運用というものをしていません。

人の生命保険などでは公社債などを使って運用することがありますが、

ペット保険ではそういったことをしていない(少額短期保険はできない)ため、

破綻のリスクが極めて小さいです。

 

以上のことから運営元の違いでペット保険を選ぶ必要性はないと考えています。

ペット保険を選ぶとき、もちろん大手の安心感で選びたいという人もいるとおもいます。

そういった選び方は間違いではありませんが、もしほかの点も気になるということであれば、

下記記事などを参考に選んでみてください。

簡単STEPで!ペット保険の上手な選び方

ペット保険では保険料、補償率、補償制限、請求方式、免責など見るべきポイントは沢山あります。

是非ご自身の納得のいくペット保険を選んでみてくださいね。

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