名前の由来でもある蝶のような大きな耳が特徴のパピヨン。
その愛嬌と優雅さから日本では常に上位に入る人気犬種です。
そんなパピヨンに適したペット保険はどう選べばよいのでしょうか?
ここではペット保険の選び方やおすすめの保険をまとめています。
パピヨンの保険を選ぶうえで
ペット保険を選ぶうえで重要なのが補償内容と保険料のバランスです。
基本補償内容が良いほど保険料は高い傾向にありますが、
ペット保険は保険料はすべて掛け捨てタイプですので、
過度な補償内容にしてしまうと、結局補償分使えず保険料が無駄になってしまいます。
大切なのはその犬種にあった丁度良い補償内容となるべく安い保険を選ぶこと。
そのためにはパピヨンのかかりやすい病気や治療傾向を把握することが大切です。
パピヨンのかかりやすい病気とは?
パピヨンは統計資料によれば、
皮膚、消化器、泌尿器、筋骨格系疾患になりやすい傾向がでています。
この中でも他犬種より罹患率が高いのが、
消化器、泌尿器、筋骨格系疾患です。
一般的にパピヨンがなりやすいといわれている、
進行性網膜萎縮症、白内障、眼瞼内反症など目の疾患は、
実は他犬種より罹患率が低い結果です。
では具体的に病名を見てきましょう。
- 泌尿器疾患:尿石症
- 筋骨格疾患:膝蓋骨脱臼
- 消化器疾患:出血性胃腸炎
- 皮膚疾患:アトピー性皮膚炎
以上のような病気がパピヨンがかかりやすい病気です。
特に膝蓋骨脱臼のリスクは非常に高くなっています。
しっかりと治療できるよう、保険の補償も考慮する必要があります。
パピヨンの治療傾向や治療費を見てみる
パピヨンになりやすい病気をもとに、保険の補償内容を考えていきましょう。
特に対処すべきは他犬種よりも疾患率のリスクが高い、
膝蓋骨脱臼、尿石症、出血性胃炎です。
膝蓋骨脱臼の治療
膝の皿にあたる膝蓋骨がゆがんでしまい、脱臼してしまう病気です。
基本的に小型犬に多い病気ですが、特にパピヨンは注意。
罹患率は他の犬種の約2倍なので、かなりリスクが高い病気になります。
激しい運動をしたがらない、急に散歩中に立ち止まるといった初期症状から、
後ろ足をスキップするように歩くといった中~重度症状まであり、
グレードが4段階で分かれています。
治療方法はグレード1までであれば、内科治療が多いですが、
ほとんどのケースがグレード2以上で発見されるケースが多く、
基本は外科治療になります。手術を含めた全体の治療費の相場は10~30万程度です。
尿石症の治療
パピヨンの特に男の子に多いのが尿石症です。
尿石症には腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石など色々あり、
オスメス関係なく結石はできますが、オスのほうが重病になりやすいです。
尿石症は結石の種類によって治療方法が変わってきます。
最も結石の種類で多いのがストルバイト結石です。
大腸菌が原因でおこりやすい結石ですが、
結石を溶かすことが可能で、食事療法によって尿を酸性にし、
結石を溶かしていく方法が主に採用されます。
治療費は薬代が1日500円ほどと比較的安価ですが、
尿路結石は再発しやすい病気のため、
一度回復しても以後食事なども気をつけなければいけません。
そのため結石ケア用の療法食は食べさせることが多く、
費用は1kgで1500~2000円が相場になります。
ストルバイト結石と同じくらいに多くなってきたのが、
シュウ酸カルシウム結石です。
シュウ酸カルシウム結石は溶かすことができない結石で、
主に摘出手術が採用されることが多いです。
そうなると費用は高額になり、
手術の難易度、動物病院によって違いますが、
目安としては全て込みで89,000円~161,000円程度が相場になるでしょう。
出血性胃腸炎の治療
特別パピヨンがかかりやすい病気というわけではありませんが、
胃腸炎は犬全般で多い病気です。
突然発症し、悪臭がする血液交じりの血便や吐血をすることがあります。
治療は基本内科治療になり、
絶食、抗生物質による治療や輸血で対処します。
1~2日の通院で回復するので、治療費はそこまでかかりません。
仮に入院などを含めても2万円以内にはおさまるでしょう。
治療傾向や治療費から補償・保険料を考える
治療傾向や治療費を考えると、
おすすめの補償内容および保険料の選び方は、
- 手術補償をしっかりと
- 病気の種類は少なめなので、過度な補償にしない
- 免責金額に注意する
です。
手術補償をしっかりと
ペット保険には通院、入院、手術の補償がぞれぞれありますが、
パピヨンの場合、膝蓋骨脱臼や尿結石など、
手術を伴う可能性が高い病気が多いため、手術補償はある程度良いものにしましょう。
手術補償をチェックするうえで、年何回まで補償するかの回数制限と、
1回あたりいくらまで補償するかの1日限度額が設定されているプランもあります。
基本的には両方無しが一番良いですが、回数制限に関しては年1回あれば問題ありません。
1日限度額は10万円以上のプランを選ぶとよいでしょう。
病気の種類は少なめなので、過度な補償にしない
手術を伴う病気のリスクがあるとはいえ、パピヨンは比較的丈夫で、
たくさんの種類の病気に対するリスクは少ないです。
つまり幅広い病気に対応する必要性は低いです。
そのため過度に保険の補償内容をよくする必要はありません。
補償が良すぎると保険料が高いうえに、
掛け捨てなので、補償を使い切らず無駄払いになるからです。
各社が用意している保険料重視プランを中心にチェックしましょう。
免責金額に注意する
初期の膝蓋骨脱臼や胃腸炎、軽度の病気など、
犬の治療では何かと通院治療が多くなる傾向があります。
通院補償は大切ですが、さらに大事なのが免責金額の設定です。
免責金額とは、その金額までは必ず飼い主さんに負担いただく治療費になります。
そのため免責金額以下の治療費の場合は、補償を受けられませんし、
それを超えたとしても、
補償金=(治療費-免責金額)×補償率
の計算式のため補償金が減ってしまいます。
比較的1診療あたりは低額になりやすい通院治療では、
免責金額の設定有無は重要です。
免責金額は無し、もしくは通算で1回のみ発生のプランにしましょう。
パピヨンにおすすめ保険は?
- 手術補償をしっかりと
- 病気の種類は少なめなので、過度な補償にしない
- 免責金額に注意する
以上の条件からおすすめの保険会社を考えていきましょう。
パピヨンの保険料を見てみる
条件を満たす各社の保険料重視プランは以下になります。
基本的には補償率50%ですが、会社によってはそれ以上の設定もあります。
会社名 | 犬種区分 | プラン名 | 補償内容 | 年間最大補償額 |
---|---|---|---|---|
au損保のペット保険 | 犬A | コース50(通院あり) | (通院)限度額20万 (入院、手術)通算50万まで ※回数、1治療あたりの限度額無し | 70万円 |
アイペット | 小型犬 | うちの子50%プラン | (通院)12,000円×22日 (入院)12,000円×22日 (手術)100,000円×2回 | 72.8万円 |
アクサダイレクト | 血統種 | プラン50 | (通院、入院、手術)通算で50万まで | 50万円 |
アニコム損保 | 犬B | ふぁみりぃ50%プラン | (通院)10,000円×20回 (入院)10,000円×20回 (手術)100,000円×2回 | 60万 |
FPC | 小型犬 | 50%プラン | (通院)12,500円×30日 (入院)125,000円×3回 (手術)100,000円×1回 | 85万円 |
日本ペットプラス(旧:ガーデン) | 小型犬 | プラチナ50% | 通院、入院、手術補償 通算で50万まで | 50万円 |
日本ペット共済 | 小型犬 | シルバープラン | 通院・入院:1日1.0万円、回数無制限 手術:年2回 1回10万円 | 70万 |
PS保険 (ペットメディカルサポート) | 小型犬 | 50%補償プラン | (通院)10,000円×20日 (入院)20,000円×30日 (手術)100,000円×2回 | 100万円 |
ペット&ファミリー | 小型犬 | げんきナンバーわん50 | (通院、入院、手術)通算で50万まで | 50万 |
ペッツベスト | 犬A | ベーシックプラン | (通院、入院、手術)通算で50万まで 1回25万まで | 50万 |
もっとぎゅっと | 犬種区分なし | 医療保険 スタンダードプラン | 通院:1日1万、年間20万まで 入院:1日1万、年間20万まで 手術:1日10万、年間20万まで ※回数、日数制限は無し | 60万 |
上記のプランはパピヨンの病気に対応できる補償内容なので、
どの会社を選んでも問題ありませんが、
それであればなるべく保険料の安い会社を選ぶのがベストです。
下記は0~16歳までの各プランの保険料グラフです。
なお一部の会社では保険料が非公開の箇所があります。
点を選択すると詳しい保険料が見れます
同じパピヨンでも保険料がだいぶ違うことがわかります。
特に高齢犬になるほど保険料に差があり、
保険料の値上がりの少ないものを選ぶのがポイントです。
保険料の安さでは、FPCペット保険、ガーデン少額短期保険、PS保険、ペッツベストの4社です。
結局パピヨにおすすめな保険は?
最もおすすめなのがFPCペット保険です。
保険料の値上がりが少なく、1番安いのはもちろん、
免責金額もなく、年間最大補償額も高く補償内容も充実しています。
手術補償も問題ないレベルなので、
パピヨンに最適な保険といえるでしょう。
さらに保険料が割引になる制度も豊富です。
FPCペット保険の詳細についてはこちらで確認してみてください。
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