ポメラニアンをブリーダーから買う前に知っておきたい10個のポイント

ポメラニアンをペットショップから購入する以外の方法として、

専門犬舎から犬を購入する方法があります。

 

優良ブリーダーを見極める必要がありますが、

その見極める10個のポイントをご紹介する前に、

良いブリーダーと悪いブリーダーの違いは何かお話ししたいと思います。

 

ブリーディングから飼う利点とは?

専門犬舎の場合、

しっかりとしたブリーディングをしているところが少なくないので、

理想的な犬にめぐりあえる可能性が高くなります。

 

特に純血種基準の「スタンダード」を理解し、

それを守るようにブリーディングしているため、

一般的にその犬種で知られる性格に近い犬を飼うことができます。

 

またすりこみ期や社会化といった、精神の健康にかかわることも

しっかりとおこなっていますので、

丈夫で健康なワンちゃんを手に入れることができやすくなります。

 

親犬を見ることができる

また、その子供の親犬を見れることができます。

子犬の成長した姿を想像することができますし、

親の気質を確認して、子犬の気質を予想することもできます。

 

子犬の育った環境を見ることができる

子犬の育っている環境を知ることができるのも利点です。

申し分のない環境で愛情深く育てられていると判断できれば、

繁殖に対する姿勢を見ることができます。

 

悪徳ブリーダーの存在

しかしながら、最近では悪徳なブリーダーがいることも事実です。

ひどいところでは近親交配などによる、

遺伝的な疾患をもっている犬を売るところもあるのです。

 

人気犬種ばかりを乱繁殖、連続出産させる「繁殖屋」「パピーミル」、

片手間でペット犬を繁殖させている「バックヤードブリーダー」が代表です。

また、健康管理なども徹底しておらず、疾患などを隠すブリーダーもいます。

 

良いブリーダーとはどのようなもの?

ブリーディングに必要となる、繁殖学や遺伝学、獣医学や行動学などの知識、

経験を豊富に持ち、よい子犬を作るために生かしています。

情報収集を欠かさず、常に新しい情報も取り入れています。

 

流行り廃りで繁殖をするのでなく、純血種のブリードに誇りを持ち、

珍しいからといってミックス犬を作ったり、

むやみに小さな体格の犬を作ったりすることはありません。

 

良いブリーダーの7つの心得

  1. 純血種のブリードに誇りを持ち、知識と経験からくるブリーディングをおこなっている
  2. 自分が専門とする犬種のスタンダードを深く理解し、理想とする犬を作る努力をしている
  3. むやみに売らず、ちゃんと育ててくれる飼い主に販売する。
  4. 真摯に相談にのってくれ、アフターフォローもしっかりとおこなってくれる
  5. 問い合わせやトラブルには迅速に対応し、必要な情報を開示してくれる
  6. 不測の事態に備えて生体保証および血統証明書(血統書)を付与してくれる
  7. 動物愛護管理法に基づいて動物取扱業者の登録している

 

良いブリーダーの探し方

一番手短な方法は、愛犬雑誌などから記載される広告から選びます。

また最近ではインターネットからも検索することができます。

ここではっきりと良いブリーダーを見極めることは難しいですが、

まず、繁殖した犬の写真、血統の履歴、オーナーのポリシーを見比べます。

 

またブリーダー自体を紹介するサービスを利用するのもひとつです。

こちらについては、

素敵な子犬と出会う | 優良ブリーダーを紹介してくれるサービスとはをご参照ください。

 

良いブリーダーを見極める10個のポイント

雑誌やインターネット経由では、

実際の子犬とブリーダーの雰囲気はわかりにくいです。

手間をおしまずに実際に会いにいくことが賢明です。

 

良いブリーダーの見極め方は、

  • 実際に子犬を見せてくれるところ。もしくは向こうから提案してくれるところ。
  • 実際に飼う子犬を見せてもらうことはとても大切で、

    母犬や兄弟犬と一緒に社会化期を過ごした子犬は、元気で大変人懐っこい性格に育ちます。

    子犬の方から近寄ってくるような愛想の良い態度のできる場合は、

    良い環境で育てられたと想像できます。

    誰が来ても知らん顔をする子犬や、何にも興味を示さずに部屋の隅などでじっとしているような子犬は、

    良い環境で育てられなかったと考えられます。

    良いブリーダーは、初めて犬を飼う人にしつけの仕方などをしっかりと教えてくれて、

    そのお家に適した子犬を提案してくれるので、どんな些細なことでも、

    ブリーダーに質問や相談をしてみると良いでしょう。

    また、インターネットなどのやりとりなどで、面識なく犬を売買することは法律で禁止されています。

    子犬の見学ができることは最低限ブリーダーが守るべきことです。

  • 実際に行ったら、清潔感をチェックする。子犬や飼育場所に汚物など汚れはないか、また独特の臭いが充満していないか。
  • 子犬の見学に行った際は、どんな環境で犬が飼われているのかをチェックしましょう。

    犬が飼われている場所での受け渡しではなく、

    別の場所での受け渡しの提案があった場合、

    あきらかに環境を見られたくないことがわかります。

    普段犬たちが飼われている場所の見学を申し入れましょう。

    飼われている場所を見学させない場合、悪質なブリーダーと言う考え方もありますが、

    それだけで、悪質と決めつけるのではなく、

    ブリーダーの考え方など話を聞いてみましょう。

    犬たちの飼われている犬舎に、

    外部のウィルスを持ち込まれたくないと考えるブリーダーもいますので、

    犬舎の見学をさせないからと言って悪質なブリーダーではない場合もある、

    と言うことを心得ておきましょう。

  • 母犬を連続繁殖させていないか。もし子犬がいなくても2~3年待ってくださいといってくれるようなところか。
  • 飼いたい子犬の母犬に会わせてもらいましょう。

    良いブリーダーは親犬の管理もしっかりと行っており、

    健康な母犬から健康な子犬が産まれます。

    またその親が2歳以上であるかを確認しましょう。

  • 遺伝性疾患に関して充分勉強しており、最低二世代(子犬の父母、祖父母)に関して、必要な証明OFA、PennHIPなど)を持っていて、そのコピーをくれるか。
  • 正しい知識を持つブリーダーは、2歳になっていない犬を繁殖させることはありません。

    また遺伝性疾患を持っていないかを動物愛護法により説明する責任があります。

    遺伝性の疾患が多い純血種の場合、繁殖前に詳しい検査を行わなければなりません。

    OFAやPennHIPなどの証明をとることで正常である証拠となります。

    この検査で異常が見つかった場合その犬は繁殖には使えないことになっています。

    股関節形成不全を見分けるためには見た目で判断をすることは難しく、

    OFAやPennHIPのような検査で股関節の診断をし、

    股関節が正常であると言う証明書とります。

    その証明書をのコピーをもらうようにしましょう。

  • 犬種のスタンダードに即答でき、良い点も悪い点も明確に答えることができるか
  • 犬種にはそれぞれにスタンダード(犬種標準)があり、

    その犬種が作られた目的、体重・体高などや、

    各部位の形態、毛色や毛質など基準が決められています。

    ブリーダーにとってスタンダードは、

    ドッグショーや・繁殖・トリミングなどにも関わってくるブリーダーの基本で、

    犬種のスタンダードをよく理解していることが良いブリーダーの条件です。

    ではポメラニアンのスタンダードとはどの様なものでしょうか?

    体高20cm+2もしくは-2、体重1.8~2.3kgを理想とします。

    マズルは長すぎず頭部との比率は2:3で、

    耳は三角で尖っていて常にピント直立しています。

    その他にも被毛や体型など標準的なスタイルがありますが、

    すべてのポメラニアンがこの標準スタイルでないといけないのかと言うとそうではありません。

    ご家庭で飼う犬の場合、そこまで標準スタイルにこだわる必要はないと言うことです。

    ただ、体重などは肥満にならず標準サイズの方が健康を維持できると言った点では、

    これくらいが標準サイズであると覚えておけば良いのではないかと考えられます。

    ブリーダーがスタンダードについてどのように考えているのか、

    直接質問してみると良いでしょう。

  • 父、母の犬など血縁犬をしっかりと見せてくれるか。
  • ポメラニアンの子犬を探す場合、子犬ではなく親犬から探すと言った考え方もあります。

    健康で遺伝的な病気を持っていない親犬の元には元気な子犬が産まれてきます。

    ただ、ブリーダーがその父親犬や母親犬を見せてくれないとなると、

    何か問題があるのか気になるところですね。

    親犬に会わせてもらった時のチェック事項は、

    ・毛並みがきれいか
    ・手入れが行き届いているか
    ・健康そうであるか
    ・母犬の出産経験を質問してみる

    特に母犬の健康状態をしっかり観察しましょう。

  • 犬の社会化が行われているかどうか。ブリーダーの家族とともに遊んだり運動したりして、ふれあう時間を毎日必ず持っているか。
  • 良いブリーダーは、子犬を家族のように考えています。

    そのため、いつかはよその家に行く子犬でもそれまでは、

    自分の飼い犬のように可愛がり、遊びも含めてしっかりと基本的なしつけを行っているはずです。

    ブリーダーがどの犬にも愛情を持ち、

    毎日世話をしているかを見極めることは非常に重要な部分です。

    ブリーダーは基本的に健康な犬を繁殖させて、

    社会的な環境に適応できる犬にしつけを行い、

    予防接種や健康診断などを行うことが必要です。

  • 子犬を売る前に獣医のチェックアップがすでに済んでいるかどうか
  • 子犬を飼う前には、獣医のチェックアップを済ませているかを確認しましょう。

    チェックアップとは健康診断のことです。

    一般的に体重測定や体温を測ったり、身体を触診で検診します。

    その他に尿で寄生虫がいないかなどの検査を行います。

    また個体識別のため、マイクロチップの埋め込みを行って引き渡してくれるブリーダーもいます。

    マイクロチップは災害時に飼い主と離れ離れになった場合など、

    飼い犬の登録をされているか確認できるものです。

    チェックアップの結果を記したものを、

    子犬を引き取る時にもらうようにしましょう。

  • 質問に対して真摯に答えてくれるか、必要に応じて情報を開示してくれるか
  • 始めて犬を飼う場合、飼い主はとても不安なものです。

    もちろん初めてでない場合も、その犬との生活を始めるにあたって、

    ブリーダーに色々な質問をしたいものですね。

    その様な、飼い主の質問に真摯に答えてくれるブリーダーであるかはとても大切なことです。

    ブリーダーのところにいる間に気をつけていたことや、

    これから飼い主の家で生活していく上で注意点などを教えてくれるブリーダーを見つけましょう。

  • 不測の事態に備えて生体保証および血統証明書(血統書)を付与してくれるか
  • 犬を購入時には、生体保証や血統証明書をもらうことで、

    不測の事態が起こった場合に役立ちます。

    ただ生体保証に関しては、各ブリーダーやペットショップによって内容が異なるため、

    しっかり確認をすることが大切です。

    生体保証は、犬に不測の事態が起こった場合、

    他の犬との交換を保証していることが多いです。

    生体保証の期間が1週間であったり3カ月であったり様々です。

    もし急に子犬が亡くなった場合にこの保証期間の長さによっては、

    保証してもらえないことも起こってきます。

    どの位の期間、保証がついていれば安心かと言う問題になりますが、

    良いブリーダーは先天的疾患を排除するように繁殖をしているので、

    そもそも生体保証は必要ないと言う考え方もあります。

    もし病気を持った子犬を譲渡してしまった場合、

    ブリーダーの評判が下がったり信用を失うため、良いブリーダーを選ぶ事で、

    不測の事態が起こる可能性が低いと考えられると言うことです。

    また血統証明書は、JKC(ジャパンケネルクラブ)に血統登録された同一種の父母によって、

    生まれた子犬に対して発行されます。

    その犬の両親・祖父母・祖先に関する情報まで記載されているため、

    遺伝性疾患などを持った犬を生み出さないために必要な情報が血統書に書いてあることもあります。

    血統書でその子犬の家計を把握できて純血種であることの証明にはなり、

    確かに安心できますが、その犬が健康であるのかと言うことを保証されたものではありませんので、

    注意が必用です。

すべてを完璧に満たすところは少ないと思いますが、

この点に注意しながら見ることで、優良のブリーダーさんと出会うことができるでしょう。

 

 



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