犬の老化のサイン(行動の変化編)
犬の老化で外見と同様にわかりやすく変化するのが行動です。
身体の衰えや不調からくるものがほとんどで、
全体的にゆったりとした行動に変化するでしょう。
活発なポメラニアンも高齢になるとやはり、ゆっくりとしてきます。
生活行動の変化
1日中眠っている、眠っている時間が増えた
眠る時間や横たわる時間が増えます。
子犬のように長時間眠っていることもしばしばです。
若い頃よりもいびきをかくようになったり、朝方咳き込むことも。
特に夜中から朝方にかけて深い咳をするときは、心臓病の可能性があります。
トイレを失敗する、回数が増える
膀胱を締める筋肉が弱くなることで、おしっこが我慢できなくなります。
そのため、以前はちゃんと決まった場所でできていたのに、
おもわず他でトイレをしてしまうことが多くなります。
また足腰の筋力の低下で、辿りつくことができなかったり、
トイレのスペースがしにくい場所になっていることも。
病気によってトイレの回数が増えることもあるので、
獣医師に相談してみましょう。
身体をぶるぶるとしなくなった
お風呂に入ったり、毛並が乱れたときなど、
犬はぶるぶると身体をふるわせて、水気と飛ばしたり、毛を整えたりします。
しかし老化してくると、ぶるぶるする動作をしないで、じっと濡れたままなんてことも。
これはぶるぶる自体に体力が必要なのと、
身体のバランスを支える筋力が衰えているために、困難になっているからです。
食べるものに変化がでてきた
老化に伴い味覚の変化により、今まで食べていたものを食べなくなったり、
好物が変わったりすることがあります。
また食べ物が硬すぎる、大きすぎるなど噛むのに困難なものも、
歯や歯の筋力の衰えから嫌がるようになります。
口腔内の病気により痛くて食べられないということもあるので、
症状を確認して、獣医師に相談しましょう。
動作の変化
ふらふら歩く、後ろ足をすりながら歩く
高齢になると下半身の筋肉がおちるため、
体重を支える後足の幅が徐々に狭くなり、もつれるようになります。
もつれないように一生懸命歩くために、ふらふら歩いたり、
足をひきずるように歩きます。
つまずいたり、転ぶようになった
ふらふら歩いたり、足を引きずったり、
また足を高く持ち上げることができなくなるため、
ちょっとした段差につまずいたりするようになります。
また、全身の筋肉も衰えることで、
ソファなど柔らかい足場では思うように体重が支えられないため、
転んでしまうこともあります。
階段など段差を上らなくなる
昔は上っていた階段を上らない、
ソファーの上に自分から登らず、じっとあげてもわるよう飼い主さんを見る、
など段差を上ろうとしなくなることも老化のサインです。
腰や四肢の筋力が衰えることで、困難になっているためです。
無理に上らすのは怪我の原因にもなるので、飼い主さんが介助してあげましょう。
頭からドスンと横になるようになった
通常犬は四肢をゆっくりと曲げながら、静かに横になります。
しかし老化すると四肢の筋力が衰えることで、この動作が困難になり、
重たい頭から倒れこむようにドスンと横になるようになります。
愛犬のお気に入りの場所は、クッションやコルクマットなど、
柔らかいもので保護してあげましょう。
物によくぶつかる
歩いていると愛犬が頭をものにぶつけるようになった、
これも老化のサインです。
白内障などで視力が低下したことで、視界が見えずらかったり、
頭を下げて歩くことで、視界が狭まっているのが原因です。
立ち上がるのがゆっくり、もしくは立ち上がれない
足腰の筋力が落ちたために、立ち上がる動作がゆっくりになったり、
立ち上がること自体できなくなることがあります。