犬の老化と健康維持のためにすること

愛犬にはいつまでも若々しくいてもらいたい!

と飼い主さんなら誰しも思うことかもしれません。

しかし、残念ながら人と同様に犬の老化も免れることはできません。

とはいえ、人間と違って、顔や外見からだと少し老化はわかり難いかもしれません。

 

そこで、ここでは犬の老化のサインと症状、

そして健康維持のために配慮すべきことをまとめました。

哀愁あるポメラニアン

犬の寿命は?

そもそも犬の寿命はいったいどのくらいでしょうか。

東京農工大学が3200頭を対象に行った調査によると、平均寿命は11.9歳、

純血種は11.3歳、雑種は13.3歳という結果だったそうです。

ちなみにオスとメスに差はありません。

ちなみにポメラニアンは13歳程度が平均寿命です。

 

犬の寿命には一般的な法則があります。

  • 中・小型犬のほうが大型犬より長生きする
  • やせている犬の方が肥満の犬より長生きする

大型犬は小型犬に比べて、成犬になるのが遅いですが、

そのかわり老犬になるのが早い傾向にあります。

 

人間の4倍のスピードで老化する

肉体的にも精神的にも犬の成長スピードは人間よりも早いのは知られています。

個体差はありますが、一般的に、

最初の1年でおよそ17歳程度まで成長し、2年で24、3年で32歳まで成長します。

そこから4年目以降は1年で4歳の割合で成長していきます。

 

外見から老化のサインをチェックしよう!

人間と違ってしわがないため、老化というものはわかり難いかもしれません。

しかし外見をちゃんと観察することで、愛犬の発する老化のサインをみることできます。

白髪が増える

被毛が退色する、口や鼻先、目のまわりが白っぽくなります。

毛ヅヤが悪くなる

つやがなくなり、パサついた感じになります。

皮膚にシミができる

ホルモンの動きが鈍っております。顔面や足先に多くできます。

口臭がする

消化機能が低下し、唾液の分泌が減ることでおります。歯周病の可能性もあります。

脱毛がおこる

ホルモンバランスが崩れることで毛が抜けます。

あご、口のラインが下がる

微妙な変化ですが、顔や首の筋肉が衰えて皮膚がたるみます。

唇の周りが下がり、歯茎が見えることもあります。

全体的にやせてくる

運動量が減ると筋肉がおちて、関節も弱くなってきます。

腫瘍がある

身体の一部にしこりが見られたりします。

背骨が変形する

背骨が下がっているような印象になります。

内臓機能が低下している可能性もあります。

 

行動から老化のサインをチェックしよう!

外見と同様に、愛犬の行動にも変化が現れます。

耳が遠くなる

呼び声に対する反応が悪くなったりします。

息が切れる

少しの運動で息がきれやすくなります。

また呼吸器などの病気の可能性もあります。

後脚の歩幅が狭い

関節や骨の老化や異常で、

前脚に比べて後脚の歩幅が狭くなってくることがあります。

関節の病気の可能性もあるので、注意深くチェックしましょう。

ものにぶつかる

白内障などの視力低下で、ものにぶつかったり、

玩具を見失うなどの症状が現れはじめます。

散歩など何もしたくなくなる、もしくは億劫がる

散歩や遊びなどに関心を示さなくなります。

意欲が低下しているので、散歩の途中で動かなくなったり、

他の犬を見ても興奮しなくなったりします。

身体の痛みからくることもあります。

階段に戸惑う

階段などの段差に対して、ためらうようになります。

睡眠時間が増える

眠る時間や横たわる時間が増えます。

周囲の動きにもあまり関心を示さなくなります。

若い頃よりもいびきをかくようになったり、朝方咳き込むことも。

特に夜中から朝方にかけて深い咳をするときは、心臓病の可能性があります。

トイレの回数が増える

膀胱を締める筋肉が弱くなることで、おしっこが我慢できなくなります。

 

高齢犬の健康管理で少しでも長生きを

犬の場合5歳を過ぎてくると、段々と老化が始まるといわれています。

ですが、飼い主さんがしっかりと配慮していくことで、

末永く元気に長生きしてくれることは間違いありません。

 

食事を高齢犬モードに

まず一番大事なのが食事です。

老化してくると、筋力の衰えから体型が崩れ、脂肪がつきやすくなります。

また運動量も低下しますから、健康のために食事管理は必須といえます。

こちらはポメラニアンの食事のやり方 高齢犬編に詳しく解説していますので、

ご参照ください。

 

定期的な健康診断をうける

人間と同様に犬も老化してくると、様々な病気になる可能性が高くなります。

犬は病気で辛くても隠そうとする習性があるため、発見が遅れがちです。

定期的な健康診断を受けることで、早期発見、早期治療につながります。

くわしくは、犬の健康診断の重要性と内容をご参考にしてください。

 

ドライシャンプーで清潔に

老化してくると、体力の低下や心臓に負担がかかるため、

通常のようにシャンプーができないこともあります。

特に寒い時期は体力を消耗して風邪をひきやすくなることも。

そういうときは、ドライシャンプーをすることで清潔に保ちましょう。

 

シャンプー剤を地肌によくすり込んでから、

毛根に残ったパウダーをブラッシングしながら、良く落とします。

白く残っているときは、熱く蒸したタオルで丁寧にふき取り、

ドライヤーで湿気を吹き飛ばしましょう。

 

無理な運動は禁物

過度な運動をして取り返しのつかない怪我や病気にならないよう、

運動にも配慮をしましょう。

身体づくりというよりも、精神的なリフレッシュという意味での運動にしたほうがよいです。

ほのぼのとした散歩などにして、天候が悪いときは無理にでる必要はありません。

 

また愛犬が行きたがらないときは、室内運動などにしましょう。

ポメラニアンは運動量もそこまで多くないので、室内でも十分です。

疲れすぎないように配慮して、適度な運動量を心掛けます。

 



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