ポメラニアンの歴史
まずはポメラニアンの歴史を知りましょう!ということで、
ここではポメラニアンのルーツを探っていきます。
ポメラニアンの祖先
ポメラニアンの祖先はアイスランドなどのソリ犬として有名な、
北方スピッツ系のサモエドが祖先といわれています。
外敵から羊を守る役割をしていたそうです。
サモエドは「カニス・ファミリアス・インテルメディウス」という系統の、
かなり古い犬種の1つで、ポメラニアンのほかにも、
日本で人気の高いチワワ、パピヨン、スピッツ、ダルメシアンなど
多くの犬種の祖先なんです。
まさにみんなのひいひいひいおじいちゃんなんですね!
ただ確かにサモエドの毛並みとポメラニアンの毛並みは似ていますが、
実際には間にキースホンドというポメラニアンを大きくしたような、
オランダ原産の犬が祖先になっています。
サモエド→キースホンド→ポメラニアンという感じですね!
狼の風貌をした姿からウルフ・スピッツなんて呼ばれているそうです。
ポメラニアンの名前の由来
ポーランド北西部からドイツ北東部にあたるポメラニア地方に、
ポメラニアンの元となる犬種の繁殖をしていたことにちなんで名づけられたそうです。
ドイツではスピッツ系をジャーマン・スピッツと総称していましたが、
時代が進むにつれ、犬種が多様化したので、ポメラニアンと呼ぶようになったとか。
当時は牧羊牧畜犬や番犬として定着していたそうです。
後ほど記述するイギリスに導入される前の正式な記録は残っていないため、
一番可能性が高い由来となっています。
イギリス王族に愛されたポメラニアン
ポメラニアンが公式記録に登場したきっかけは、実はイギリス王族なんです。
1767年にイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットが、
2頭のポメラニアンをイギリスに持ち込んだそうです。
フィービーとマーキュリーと名づけられたポメちゃん達は
絵画にも描かれているほどで、どれだけ気に入られていたかわかりますね!
今のポメラニアンよりもかなり大型で体重は14kg以上だったとか。
でも毛並みや顔立ちはポメそのものだそうです。
(あの毛並みで大型だったら、ふかふかして気持ちよさそう・・・)
孫によって一気に人気犬種に
シャーロットの孫にあたるイギリス女王ヴィクトリアもポメラニアンを愛したそうです。
大きな繁殖犬舎を所有してたほど。
そのポメラニアンでも1番のお気に入りだったウィンザー・マルコというポメラニアンが
展覧会でお披露目されます。
そしてそこで優勝をすることができ、
そこから「女王の犬」として人気が広がっていきます。
王族ではそのほかにもフランス皇帝ナポレオンの王妃ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネや、
イギリス王ジョージ4世などもポメラニアンを飼育していたそうです。
そこから小型のポメラニアンのブームが到来し、
繁殖家たちがこぞって小型化に精を出し、さらに色々な犬種との交配を繰り返すことで、
様々な毛色のポメラニアンが誕生していったのです。
日本には明治末期の頃に輸入
ヨーロッパの人気だけで留まることをしらず、さらにアメリカにも人気が移っていきます。
アメリカのアメリアンケネルクラブ(全純粋犬種の犬籍管理などを統括している愛犬家団体)
などに登録されることで、さらに人気が加速していきます。
そしていよいよ日本に来ることになります。(まってました!)
ポメラニアンが日本に最初にきたのは明治初期といわれています。
その後、大正2年4月24日に東京都上野公園で開催された、
日本初の犬の展覧会にポメラニアンが出陳されます。
そこでなんと入賞を果たします!
そして新聞などで話題になり、一気に日本での認知度が急上昇していくのです。
昭和30年代後半になると、本格的に家庭でのポメラニアン飼育が盛んになり、
コンパクトサイズで美しい毛並みが人気を博します。
流行り廃りのない、常に定番の人気犬種
その後、今現在でもずっとポメラニアンの人気は続いています。
常に人気犬種ランキングでは10位以内にランクインし、
その記録はなんと20年以上も続いています。
(さらに最近では5以内にランクイン。すごい!)
愛らしいしぐさと活発で勇敢、
人に良く懐くフレンドリーな性格で頭も賢いと、
とても飼いやすいのが根強い人気の理由だと思います。
いかがだったでしょうか。
私も飼ってみてわかるのが、とても元気で感情豊か、
色々な仕草を見せてくれるので毎日あきません(笑)
毎日楽しく過ごせるのは間違いないので、
是非ともポメラニアンの魅力に触れてみてはいかがでしょうか(#^.^#)