犬の心臓病の治療費と出費対策【高額な支払いになる前に!】

犬の臓器の病気で多いのが心臓病です。

心臓病は老化によるものもありますが、先天的に心臓に異常があるケースが多く、

それが老化することで顕著に症状にあらわれます。

 

どのような心臓疾患がおおい?

心臓疾患といっても色々な種類があります。

下記は心臓疾患の経験がある愛犬の飼い主さんに、

『心臓疾患の種類は何でしたか?』という質問の結果になります。

 

小型犬に特に多い僧帽弁閉鎖不全症が全体の4割と一番多く、

続いて肥大型心筋症、フィラリア症、拡張型心筋症と続きます。

その他としては、狭心症、動脈管開存症(PDA)などがありました。

 

特になりやすい犬種

僧帽弁閉鎖不全症は小型犬全種に多いとされていますが、

キャバリアを筆頭に、マルチーズ、ポメラニアン、ヨークシャテリアにおおいです。

特にキャバリアは1歳で全体の33%、4歳以上では60%にもみられるとされています。

下記は参考までに心臓疾患になった愛犬を体躯別に分けた結果です。

 

小型犬の登録件数は他の種類よりも圧倒的に多いというのもありますが、

やはり小型犬が圧倒的に心臓疾患にかかりやすいのが結果としてわかります。

小型犬の飼い主さんは特に定期的に動物病院で健康診断を受けたり、

これから紹介する症状を見逃さないよう、

愛犬の状態を日々しっかりと観察することが大切です。

 

心臓病かもしれない症状

僧房弁閉鎖不全症や心臓疾患かどうかを見るための症状の特徴をまとめています。
一つでも該当するなら、疑わしいです。

  • 咳と痰が出ることがある
  • 夜~朝にかけて咳や嘔吐がみられる
  • 夜中に咳や嘔吐がある

  • 運動後や興奮した時に呼吸が荒くなる
  • 呼吸が荒い

  • 散歩中に突然歩かなくなり息が苦しそう
  • 急に立ち止まって動かなくなる

  • 寝てばかりいて、体重が減ってきている。嘔吐や下痢は無い。
  • 体重が減少している

ただし似たような症状で肺水腫、慢性気管支炎、フィラリア、腎疾患、糖尿病、膵炎などもあるので、
あくまで参考程度としてみて、必ず獣医師に診察を受けてください。

 

何歳くらいから注意すべきか?

いつでも心臓疾患のリスクがあるのは当然ですが、

一体何歳ぐらいからそのリスクが高まるのでしょうか?

下記は心臓疾患になった愛犬の飼い主さんに、

『何歳の時に初めて心臓疾患が発覚したか?』

という質問の結果になります。

 

見てわかるように5歳以降から急激に心臓疾患が発見されている結果となっています。

犬は5~7歳ぐらいから老化が始まるといわれており、

伴って心臓疾患へのリスクも高まり始めると思われます。

もし愛犬がその年齢に差し掛かっているなら、特に注意していきたいものです。

 

心臓病の治療はどのようなもの?

心臓疾患の種類によって様々ですが、

ここでは最も発症例の多い僧房弁閉鎖不全症についてみていきます。

僧房弁閉鎖不全症には病気の進行具合によりグレード分けされています。

グレード1症状がありませんが、獣医師の聴診で発見できます。
グレード2症状はありませんが、左心室の拡大が進行しレントゲンで観察できるレベルです。
グレード3特徴である咳や散歩中に歩かなくなるなどの症状がでます。
グレード41日中咳が出て、ほとんど動こうとはしなくなります。
食欲不振や呼吸困難、時には失神もあります。

グレード2までは無症状のため発見が遅れることが多い病気で、
一般的には薬による内的治療がメインになります。
先天性の心臓奇形や老犬になると多い病気で、基本完治は難しい病気です。
進行を遅らせる、延命処置になっていきます。

薬による治療が主に

薬はおもに血圧を下げる、心臓の筋肉肥大を抑えるものが処方されます。
薬で一番処方されるのが、ACE阻害薬です。
僧房弁閉鎖不全症になると心臓は働き過ぎになるので、休ませてあげる効果があります。
その他、利尿薬、血管拡張薬、強心薬、β遮断薬が使われます。
基本的に、一生投薬になります。

薬の種類効果副作用
ACE阻害薬血管を拡げ血圧を下げ、心臓の負担を減らすことで心筋を保護する働き副作用はほとんどない
利尿薬尿の排泄を促し、体内に流れる水分と血液の量も減らすことで、心臓が血液を送り出しやすくする脱水症状
強心薬心臓のポンプの働きをサポートし、心筋の負担を減らす吐き気や下痢、食欲不振
血管拡張薬血管を広げることで、血圧が下がり、心臓が血液を全身に送りやすくなる低血圧による鬱や虚弱
β遮断薬心拍数をゆっくりさせる、不整脈を落ち着かせるめまい、ふらつき

 

外科治療は無いの?

最近では外科手術も選択できるようになりましたが、まだまだ一般的でなく先進治療です。
施術できる病院も少なく、さらに100万以上になることもある高額な治療になってきます。

手術はまだまだ高額治療

実際『治療方法はどのようになりました?』というアンケート結果を見ても、

ほとんどが内科・食事療法で、外科手術はまだまだ一般的ではないことがわかります。

 

外科手術の場合は、心臓を縫うことで弁の閉開を良くするか、
人工弁に置き換えて改善を図ります。

 

突然悪化し死亡することも。繊細な配慮が必要な病気

心臓病は常時不整脈の状態になるので、咳き込んだり嘔吐する症状が定期的に見られます。
特に朝方に顕著に表れます。
そして高齢になるほど心肺停止のリスクが上がる非常に危険な病気です。

放っておけば悪化する一方ですので、薬療法はもちろん、
食事療法や気温の管理などが求められます。

塩分・脂肪を控えた医療食、細菌が心臓に侵入しないようにするための口腔内疾患治療、
運動の仕方の配慮など、生活全般にわたる改善もセットでおこなっていきます。

食事、運動、温度、歯磨きなど配慮を

 

実際に治療をした飼い主さんの声

発覚した時点ですでに6段階ある中のステージ4になっていたので、通院療法しか選択肢がありませんでした。
心臓の弁が上手く機能しないことで、肺に水がたまり咳をすることが増えたため利尿薬を使って強制的に水を出すようにしていました。
後半は心臓が大きくなってきて体に負担がかかってきていたので、強心剤なども投与されていました。
薬の効きが悪いときは応急処置として、注射をすることもありました。
(チワワ9歳 種類・箇所:僧房弁閉鎖不全症)
1ヶ月に1回の血液検査→内服による多臓器への影響がないかのチェック、エコー検査→進行具合のチェックと聴診による心雑音チェックをしていました。症状が落ち着いてからは半年に一回の検査になりました。内服薬は3種類毎月もらいに行っていました。
(ミニチュアシュナウザー8歳 種類・箇所:僧房弁閉鎖不全症)
現在は、心臓の薬(ファルプリル)利尿剤(フロセミド)(スピロノラクトン)を飲んでいます。かなり心臓が変形して弁がびろんびろんでしたが、薬を飲み始めてから、少しですが、咳をする回数が減ってきた気がしています。先生の治療方針としては老犬のため、投薬以外の治療は考えられないので、薬を飲みながらの経過観察です。毎月病院と3~4か月ごとの超音波、レントゲン、血液検査をしています。
(ロングコートチワワ12歳 種類・箇所:僧房弁閉鎖不全症)
聴診、触診:聴診器で「心雑音(しんざつおん)」が聴取されました。
心雑音とは心臓内の血の流れが乱れる音で、音の発生場所から病気の候補が絞り込めることもあるようです。
血液検査:
聴診の結果を詳しく調べるために血液検査をされました。
心電図検査
心臓の鼓動のリズムが不規則だとのことで、不整脈の発生が予想され、不整脈には病的なものとそうでないもの(生理的な不整脈)種類を特定するため、心電図検査も合わせて行われました。
(シーズー7歳 種類・箇所:不整脈・心筋症)
心臓肥大は遺伝的になりやすい病気で、最悪の場合は手術治療になります。
うちの愛犬の場合は飲み薬と、食事制限、体重管理などで発作が出ないように心がけました。
心臓が肥大(大きくなる)することで、激しい運動や、極度の興奮で呼吸が激しくなり、軽い発作のような症状が見られました。
幸い心臓の肥大に気づいたのが早期だったので、飲み薬や食事制限で今現在は健康に過ごしています。
ただ、興奮したりすると今でも呼吸は荒くなることがあるので、気をつけなければなりません。
手術治療をしたとしても、長く付き合っていかなければならない病気だと思います。
(ミニチュアピンシャー8歳 種類・箇所:肥大型心筋症)
大動脈に穴が開いており、静脈と動脈の血液が行ったり来たりしていて雑音があったので、超音波検査でどの部分に穴が開いていて、どれぐらい血液が逆流しているかを調べ、手術で太ももの太い血管から管を入れ、穴が開いているところに来たら特殊なコイルを入れて穴をふさぎました。
(トイ・プードル2か月 種類・箇所:大動脈開存)
横浜にある専門の病院を紹介して頂いて僧帽弁の手術をしました。先生の説明によると、伸びて塞がらなくなってしまった僧帽弁を弁の形に合わせて縫い合わせ、それを引っ張る筋も補強して縫い付けたとの事でした。おかげで血液の逆流がゼロになり、今は元気で過ごしています。
(チワワ4歳 種類・箇所:僧帽弁閉鎖不全症)

 

治療費はどのくらいになるの?

薬による治療の場合、投薬以外にも心臓用ドッグフードや、
心臓の状態を確認するためのレントゲン検査といった費用が掛かってきます。
動物病院によって相場は違いますが、

  • (再)診察料 800円
  • 内服薬 15,000~20,000円/月
  • 心電図 5,000~8,000円/1回
  • 胸部レントゲン 4,000~6,000円/1回
  • 血液検査 6000~10000円/1回
  • エコー検査 4,000~6,000円/1回
  • 心臓病用ドッグフード 5,000~7,000円/月

ぐらいになります。
検査系は毎回ではありませんので、月25,000~40,000円くらいになると思います。
さらに入院が必要になるほど重度になると月30,000~60,000円ほどプラスでかかります。
治療期間は愛犬が亡くなるまでになるので、かなりの高額治療費になるのは覚悟が必要です。

外科手術はまだまだ一般的でなく、対応できる病院も少ないです。
相場は80万~100万以上と犬の治療費でも最も高い治療の一つです。
ただ成功率も100%ではありませんが、薬による治療よりは明らかな改善が期待できます。

どちらにしても心臓病の治療費は通常の病気よりも高額になってきます。

 

みんなはどのくらいの治療費になった?

実際に心臓疾患の愛犬の治療にあたっている飼い主さんは、

どのくらいの治療費を払っているのでしょうか?

『およその治療費はいくらですか?』という質問をしてみました。

 

最も多いのが10~50万円とやはり高額な治療費になっていることがわかります。

また50円以上の超高額費用も決してめずらしくなく、

今回の調査の中では最先端医療を受け、500万円以上かかったという飼い主さんもいらっしゃいました。

 

治療費はもちろんですが、治療期間も長くなることを覚悟しなければいけません。

下記は『治療期間はどのくらいですか?』という質問の結果です。

 

1年以上で6割以上を占めており、相当長い治療期間なのがわかります。

現在も治療中の飼い主さんも多く、心臓疾患は一生の付き合いになるケースもめずらしくありません。

そのため結果的に治療費の出費も相当な額になってしまうのです。

 

犬の治療費は国の保険無いため、全額負担になってしまいます。

アンケート調査によれば、

飼い犬の実に90%以上が病気やケガで病院治療を受けているそうです。

犬の平均治療割合

特に心臓病は先天性で全体の15%、高齢になると発症は60%以上といわれる病気。

もしもの任意のペット保険に加入して、出費対策をしておくと安心です。

 

ペット保険は色々あり選ぶのは大変ですが、安い保険料で、

心臓病のような長い治療期間にしっかりと対応して補償してくれるところなら、

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残念ながらペット保険に加入する前に、

既に病気になっている、治療が始まっている方はペット保険の適応はできません。

その場合は自分で治療費を捻出するほかありません。。。

特に心臓病の治療は一生涯のケースが多く、

また最先端医療は100万以上することもあります。

そんな時はペットローンで費用を捻出するもあります。

今までは愛犬の治療費でローンが組めることはなかったため、

どうしても高額治療費を一気に捻出できない場合は、

利用を考えてみましょう。

詳細についてはペットローンについての記事をご参照ください。



 

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