犬の保険選び STEP.2 補償割合と限度額の特徴をとらえる

複雑で沢山あるペット保険から、自分と愛犬に適した保険を選ぶために

STEPごとに確認ポイントをご紹介していくシリーズ。

加入条件と更新条件を確認したら、次は保険の内容を確認していきます。

 

STEP.2では保険選びで重要になる、各社の補償割合や限度額、補償範囲の特徴を確認していきます。

ペット保険選びで気になるのは『補償してくれる金額』ではないでしょうか。

多ければ多いに越したことはありませんが、

月々の支払との兼ね合いもあると思います。

 

補償範囲はどのように選ぶ?

まず考えるべきは、『どの種類の治療を補償してもらえるか?』です。

ペット保険では治療内容に応じて、「通院」「入院」「手術」という補償に分けています。

主にすべてを補償する医療ペット保険と「手術」だけの手術保険、

「通院」だけの通院保険があります。

また「病気」と「ケガ」という区分にわけ、

ケガによる「通院・入院・手術」を補償する損害ペット保険もあります。

 

基本的に補償範囲が小さいほど保険料は安く、

手術保険や通院保険を選ぶなら保険料が安いという理由で選ぶことになるでしょう。

ただ、基本的にはすべてを補償する医療保険をおすすめします。

というのもペット保険が功を奏すのは、

手術による高額治療費が発生したケースと、

定期的に通院することで発生する少額だけど出費がかさむ通院治療費だからです。

折角保険料を支払っても補償外では意味がありませんから、

すべての治療ケースに対応できる医療保険がベストです。

 

補償割合はどう選ぶ?

補償割合は、『治療にかかった費用の何%を補償するか』というものです。

各社によって補償割合は異なりますが、

補償率が上がるほど保険料は高くなります。

 

国内人気ペット保険会社の補償率を見ていきましょう。

保険会社名補償率の種類保険会社名補償率の種類
アニコム医療保険:50%、70%ペットメディカルサポート医療保険:50%、70%、100%
アクサダイレクト医療保険:50%、70%日本アニマル倶楽部医療・手術・通院保険:100%
ペッツベスト医療・損害保険:80%もっとぎゅっと医療保険:70%
手術保険:90%
アイペット医療保険:50%、70%
手術保険:90%
au損保ペット保険(旧あうて)医療・手術保険50%、70%
ドコモのペット保険
(アイペットの包括契約)
医療保険:50%、70%
手術保険:90%
あんしんペット医療保険:70%
手術保険:80%
FPC医療保険:50%ガーデン医療・通院保険:50、70、90%
手術保険:70%
ペット&ファミリー医療保険:50%、70%

 

最も一般的な補償率は50%と70%プランです。

手術保険など補償範囲を限定しているものは、90%と補償率が高い傾向にあります。

 

どの補償率が良いのかは個人の考え方にもよりますが、

考えるうえで考慮しなければいけないのが『限度額』と『免責金額』の設定です。

例え100%補償でもこれらのよっては、

補償を受けられない、満額で補償金が出ないといった事態になるからです。

 

補償限度額とは?

補償限度額は補償割合と別に設定されていて、

  • 治療や手術1回あたりに限度額を定める『日額制限』
  • 補償期間中の治療回数や手術の補償回数を定める『回数・日数制限』
  • 補償期間中や年間で限度額を定める『通算制限』

の3つが存在します。

『日額』と『回数・日数』は「通院」「入院」「手術」といった各治療内容にそれぞれ設定されています。

ですが最近では『通算設定』以外を設定しない保険も沢山登場しています。

 

日額制限は手術補償に影響!

『日額制限』は1日で最大どこまで補償金を出すかという制限です。

そのため、1日の治療費が高額になりやすい手術補償に特に影響してきます。

犬の手術治療費は最低でも10万以上になることがおおく、

高度先端医療だと100万を超えてくるケースもあります。

回数・日数制限は通院、入院補償に影響!

『回数・日数制限』は最大何回・何日までその治療内容を補償するかという制限です。

そのため日数や回数が多くなりやすい通院、入院補償に影響してきます。

特に通院日数制限は注意が必要です。

最近では犬のアレルギーや皮膚病の増加、生活習慣病の増加などで、

長期間通院するケースもめずらしくありません。

通算制限は補償の良さを計るバロメーター!

通算制限は「通院」「入院」「手術」の、

すべてを合わせて年間どこまで補償金が出るかというものです。

その額は50万以上なので、満額補償を受けることになる可能性は低いので、

制限になってしまう心配は少ないでしょう。

しかし、単純にこの保険プランはどのくらい補償内容が良いか?という判断に使えます。

高いほど補償内容が充実しているといえます。

 

免責金額は通院補償に影響!

免責金額は補償率に関係なく、契約者・被保険者が必ず支払う治療費のことです。

例えば免責金額1万円の設定であれば、まずその額を自己負担したうえで、

残りの治療費×補償率分で補償金が計算されます。

免責金額は高額に設定されていることはほとんどありません。

数千円~1万円程度です。

しかし一回あたりの治療費がそこまで高額になりにくい通院治療では、

この免責金額の設定はとても影響してきます。

免責金額設定以下の治療費では一切補償を受けられないからです。

 

各社の分析してみる

ここからは具体的に各社のプランを見ていきましょう。

アニコム

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
ふぁみりぃ70%プラン70%84万(通院)14,000円×20日
(入院)14,000円×20日
(手術)140,000円×2回
-7歳11ヵ月まで終身
ふぁみりぃ50%プラン50%60万(通院)10,000円×20日
(入院)10,000円×20日
(手術)100,000円×2回
-
ぷち70%プラン70%128万(通院)なし
(入院)14,000円×20日
(手術)500,000円×2回
-

 

最もペット保険で有名といって過言ではないのがアニコムです。

補償割合は70%と50%の2つが用意されています。

『日額』と『回数・日数』の補償制限があり、免責金額はありません。

通院、入院日数制限は一般的な設定といえますが、

手術の回数制限は平均よりも高めなため、結果的に通算補償額が他会社より高めといえます。

 

ただしその分保険料は他社よりも高めです。(STEP4で解説)

また通算補償額が高いといっても、突出しているわけではなく、

さらに上の会社も存在するため、補償内容で一番!というわけではありません。

アクサダイレクト

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
いぬのきもち保険、プラン7070%70万通院、入院、手術で通算70万
※回数、1回あたりの限度額無し
-満8歳まで終身
いぬのきもち保険、プラン7050%50万通院、入院、手術で通算50万
※回数、1回あたりの限度額無し
-

 

アクサダイレクトといえば自動車保険などで有名です。

補償割合は70%と50%の2つが用意されています。

『日額』と『回数・日数』の制限は無く、

通院、入院、手術あわせて通算補償制限50~70万までになっています。

制限になる可能性が低くなりますから、使いやすい保険といえます。

 

ただし通算補償制限は平均的で特別良いわけではありません。

また保険料も高くも無く安くも無くなので、

目立つメリットが無い保険といえます。

ペッツベスト

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
ファーストプラン80%100万通院、入院、手術:1事故(傷病)500,000×2回7,500円(負担は最初の1回のみ)16歳11ヵ月まで17歳未満
ベーシックプラン80%50万通院、入院、手術:1事故(傷病)250,000×2回20,000円(負担は最初の1回のみ)
アクシデントプラン80%50万通院、入院、手術:1事故(傷病)250,000×2回
※だだしケガによるもののみ(病気は対象外)
7,500円(負担は最初の1回のみ)

 

ペッツベストはアメリカ発祥のペット保険です。

補償割合は全プラン一定の80%と、他社と比べると高い設定にされています。

回数・日数制限はありませんが、1回あたりの限度額が設定されています。

ただし25万、50万と高額の設定のため、ほとんど無いに等しいです。

そのため制限にかかり難く補償を受けやすい保険といえます。

さらに保険料も値上がりも他社に比べて安いのもメリットです。

ただし、免責金額が設定されているため、通院補償に影響がでる可能性があります。

アイペット

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
うちの子70%プラン70%122.4万通院:1日12,000円×22日
入院:1日30,000円×22日
手術:1回150,000円×2回
-12歳11ヵ月まで終身
うちの子50%プラン50%72.8万通院:1日12,000円×22日
入院:1日12,000円×22日
手術:1回100,000円×2回
-
うちの子Light90%100万手術:1回500,000円×2回
手術に伴う入院のみ:10日分
-

 

ペットショップなどと提携していることも多いため、

ペット保険として知名度が高いアイペット。

50%、70%の医療保険と90%の手術保険の3つのプランが用意されています。

90%補償は他社と比べて高い設定ですが、

そのかわり手術と伴う入院だけ補償のため注意が必要です。

 

医療保険は回数・日数制限が設定されていますが、

通算補償額は他社よりも高く、補償内容が充実しています。

ただし保険料は全社中最も高いのが難点です。

ドコモのペット保険

スマホ大手のドコモが運営するペット保険は、

アイペットの包括契約の商品です。

つまり補償内容がアイペットの保険とまったく一緒になります。

ただし、保険料や加入年齢条件などが違ってきます。

FPC

補償割合最大補償額各治療形態制限免責加入可能年齢更新可能年齢
50%85万円(通院)12,500円×30日
(入院)125,000円×3回
(手術)100,000円×1回
-生後30日~9歳未満終身

 

知名度はまだまだですが、最近人気が上昇しているのがFPCです。

プランはシンプルで、50%の補償割合のみ用意されています。

そのため高い補償率を選びたい!という場合は難しい保険です。

その代わり、通算補償額は各会社の中でも非常に高く、

通院日数も手術限度額も十分です。

入院も1入院(入院開始から終了まで)を3回までと十分です。

 

さらに広告費や会社経営費を効率化している分、

保険料も値上がり幅も非常に安いのも大きなメリットです。

保険料の安さに対して非常に補償内容の充実した保険といえます。

ペット&ファミリー

保険商品名補償割合最大補償額各治療形態制限免責加入可能年齢更新可能年齢
げんきナンバーわん7070%70万(通院、入院、手術)通算で70万まで
※回数、1治療あたりの限度額無し
-生後45日以上~満7歳以下終身
げんきナンバーわん5050%50万(通院、入院、手術)通算で50万まで
※回数、1治療あたりの限度額無し
-
げんきナンバーわんslim7070%70万年間通算70万まで
※回数、1日限度額無し
1日3000円
げんきナンバーわんslim5050%50万年間通算50万まで
※回数、1日限度額無し
1日3000円

 

ペット&ファミリーは「げんきナンバーわん」と「げんきナンバーわんSlim」の2体系あり、

それぞれに50、70%の補償割合が用意されています。

回数指定と日額限度額がないため、安定して補償を受けることができます。

ただし通算補償額は平均的で特別高くありません。

またSlimプランは保険料は安いものの、免責金額が設定されているため、

通院補償の際に補償を受けにくい難点があります。

 

ペットメディカルサポート(PS保険)

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
100%補償プラン100%100万通院:1日最高10,000円×20日
入院:1日最高20,000円×30日
手術:1回最高100,000円×2回
無し9歳未満終身
70%補償プラン70%
50%補償プラン50%

 

ペットメディカルサポートは50%、70%、100%の3つの補償割合が用意されています。

最大の特徴はすべてのプランで通算補償額が100万ということ。

そのため補償率50と70%プランでは他の会社と比較しても高い補償内容といえます。

回数・日数制限、限度額制限はあるものの十分な設定なので、

制限にかかる可能性は低いでしょう。

保険料と補償内容のバランスはかなり良い保険です。

 

日本アニマル倶楽部

保険商品名補償割合最大補償額各治療形態制限免責加入可能年齢更新可能年齢
グリーンプランⅡ100%138万円(通院)6,000円×60日
(入院)12,000円×60日
(手術)90,000円(ガン手術150,000)×2回
-生後60日以上
満9歳未満
小型犬:満14歳まで
中型犬:満14歳まで
大型犬:満11歳まで
プレミアムオレンジプランⅡ100%78万円(通院)5,000円×60日
(入院)10,000円×30日
(手術)60,000円(ガン手術90,000)×2回
-
オレンジプランⅡ100%72万円(通院)5,000円×60日
(入院)10,000円×30日
(手術)30,000円(ガン手術60,000)×2回
-
ブループランⅡ100%31万円(通院)5,000円×30日
(入院)8,000円×20日
(手術)補償なし
-
ホワイトプランⅡ100%85万(通院)補償なし
(入院)15,000円×30日
(手術)150,000円(ガン手術200,000)×2回
-
プラチナプランⅡ100%138万(通院)6,000円×60日
(入院)12,000円×60日
(手術)90,000円(ガン手術150,000)×2回
-小型犬:満15歳以上
中型犬:満15歳以上
大型犬:満12歳以上
から自動切換え
終身
シルバープランⅡ100%42万(通院)5,000円×20日
(入院)10,000円×20日
(手術)30,000円(ガン手術60,000)×2回
-

 

日本アニマル倶楽部の商品はすべて100%補償となり、

自己負担額が一切ないのが大きな強みです。

補償範囲もバラエティがあり、医療保険、通院・入院保険、手術保険など、

好みに合わせて選ぶことができます。

ただし、既定の年齢以上になると「プラチナ」「シルバー」プランという、

シニア専用の医療保険に自動シフトします。

 

日数・回数制限は他会社と比べても多い設定ですが、

代わりに通院と手術の1日限度額は他社より低い設定にあります。

なので低額で長期治療には向いていますが、

高額治療になると自己負担額が他社より多くなる傾向にあります。

もっとぎゅっと

保険商品名補償割合最大補償額各治療形態制限免責加入可能年齢更新可能年齢
医療保険
スタンダードプラン
50%60万通院:1日1万、年間20万まで
入院:1日1万、年間20万まで
手術:1日10万、年間20万まで
※回数、日数制限は無し
-0歳以上~8歳以下終身
医療保険
プレミアプラン
70%90万通院:1日1.5万、年間30万まで
入院:1日1.5万、年間30万まで
手術:1日15万、年間30万まで
※回数、日数制限は無し
-
手術保険 70%プラン70%100万通院だけ:補償無し
入院だけ:補償無し
手術:50万×2回まで
(手術に伴う通院・入院は最大15日)
1,0000円
手術保険 90%プラン90%100万通院だけ:補償無し
入院だけ:補償無し
手術:50万×2回まで
(手術に伴う通院・入院は最大15日)
1,0000円

 

もっとぎゅっとは50%と70%の医療保険、70%と90%の手術保険の4つのプランが用意されています。

「通院」「入院」「手術」それぞれに1日限度額と通算補償額という珍しい設定にしています。

一見日数・回数限度額が無い設定に見えますが、通算補償額がそれぞれに設定されているので、

日数・回数制限があるのと変わりません。

結局のところ日数に置き換えれば特別良くも悪くもない平均的な設定といえます。

回数・日数制限が無く、

「通院」「入院」「手術」全体で通算補償額が設定されている保険と比べれば、

少々補償を受けにくい保険といえます。

ガーデン少額短期保険

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
プラチナプラン50、70、90%50%:50万
70%:70万
90%:90万
通院、入院、手術を年間最大補償額まで
※日数・回数制限無し
無し生後31日以上、満11歳未満満20歳まで
ゴールドプラン50、70、90%50%:50万
70%:70万
90%:90万
通院のみを年間最大補償額まで
※日数・回数制限無し
パールプラン70%30万手術のみを回数2回、年間最大補償額まで

 

ガーデン少額短期保険は、医療保険、通院保険、手術保険の3系統があり、

医療と通院保険に関しては50%、70%、90%の補償率から選択することが可能なので、

我々の好みに応じて多彩なプランから選ぶことができます。

また日数・回数・1日限度額の設定が無いため、

補償は受けやすい使いやすい保険といえます。

あんしんペット保険

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責加入可能年齢更新可能年齢
Lプラン70%70万通院、入院、手術を年間最大補償額まで
※日数・回数制限無し
無し生後31日以上、満11歳未満満20歳まで
Mプラン70%70万通院、入院、手術を年間最大補償額まで
※日数・回数制限無し
14,000円
Sプラン80%100万手術、それに伴う入院のみ:最大50万×2回14,000円

 

あんしんペット保険は70%の医療保険と80%の手術保険が用意されています。

通算補償額は他社と比べて特別良いわけではないものの、

日数・回数・1日限度額の設定が無いため使いやすい保険ではあります。

ただし注意として保険料の安いMプランは、

免責金額が設定されているため、

低額の治療費では一切補償を受けられない可能性があります。

au損保のペット保険

プラン名補償割合年間最大補償額各補償内容免責
コース70
(通院補償なし)
70%70万(通院)補償無し
(入院・手術):年間通算70万まで
-
コース50
(通院補償なし)
50%50万(通院)補償無し
(入院・手術):年間通算50万まで
-
コース70
(通院補償あり)
70%98万(通院)年間通算28万まで
(入院・手術):年間通算70万まで
-
コース50
(通院補償あり)
50%70万(通院)年間通算20万まで
(入院・手術):年間通算50万まで
-

 

au損保が運営するペット保険は、医療保険と手術保険の2体系あり、

それぞれに50%と70%補償プランが用意されています。

医療保険では通院と手術入院で別々に通算補償額を決めているのが特徴ですが、

合算すると他の会社よりも高い補償内容になっています。

ただ保険料は他社に比べてかなり高く、保険料と補償のバランスはあまりよくありません。

自己負担額が増加する可能性を検証する

各社の商品の特徴をお話ししてきましたが、

正直なところわかりにくいのではないでしょうか。

じつは色々な形を変えていますが、補償される総額というのはあまり各社変わりません。

 

こうしたなかで自分にあったペット保険を選ぶには、

1回あたりの自己負担額や治療回数を何回まで補償されるかに注目すると、

自分のニーズにあった商品を選ぶことができます。

STEP.3では自己負担額への影響について検証していきます。

 

安くて安心のペット保険




 

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